20代・30代の理想の残業時間は月10~20時間

 働き方改革の進展により、残業を忌避するような傾向が強まっていますが、20代・30代の若手従業員はこの点についてどのように考えているのでしょうか?本日は、パーソルキャリア株式会社が20代・30代の「doda」会員331名を対象に実施した「はたらく価値観」についての調査結果を見てみましょう。
仕事に「やりがい」「成長」「収入」を期待する回答が約9割
「仕事にやりがいは欲しいですか?」「仕事を通して成長したいですか?」「仕事を頑張ってお金を稼ぎたいですか?」という質問について、「そう思う」との回答は60%を超え、「少しそう思う」を合わせると、90%近くが「やりがい」「成長」「収入」を求めていることがわかりました。

仕事とプライベートの両立を求める意見が75%超
 「プライベートと同じくらい仕事も重要だと思いますか?」という質問に対しては、50.8%が「そう思う」、25.4%が「少しそう思う」と回答しています。

理想の残業時間は月10~20時間
 「適切な業務量を考えるときに最も重視するものは?」という質問に対し、43.8%が「残業時間の少なさ」と回答していますが、「残業時間が少ない」と感じる境界線は、月10時間以内との回答が46.2%、月20時間以内との回答が33.8%となっています。

 この世代の従業員の採用、定着はすべての企業に共通する大きなテーマだと思われますが、それを促進するためにはこうした意見を踏まえた職務設計などが重要になるでしょう。


参考リンク
パーソルキャリア「20代・30代の「はたらく価値観」本音調査 2019」
https://www.persol-career.co.jp/pressroom/news/research/2019/20191029_01/

(大津章敬)