アカシアの街 大連

 先日、5年ぶりに中国東北の街、大連市に行ってきました。大連市は遼寧省に属し、省都であり、日本総領事館のある瀋陽市よりも経済的には発展しており、日本の企業も多く進出しています。遼寧省は北朝鮮と国境を接し、大連市から車で5時間ほど行ったところにある丹東市は、まさに金正恩国務委員長が北京を訪れる際、列車で通過する街です。大連市は市内と郊外にある開発区とに分かれます。大連市から西へ行くと、日露戦争の戦場ともなり、203高地で有名な旅順がありますが、現在は旅順も大連市の管轄区として含まれています。
 旅順だけでなく大連市内も古くからある昔のロシアや日本の建物が多く残っており、中国の都市の中では極めて風光明媚で街並みも美しく、日本人にとってもとても暮らしやすい街として人気があります。一方で大連市のある遼寧省含め東北三省(遼寧省、吉林省、黒竜江省)はもともと軽工業が盛んな地域で、近年はIT系の外資も誘致されてきましたが、中国の他地域に比べると景気はあまり芳しくありません。開発区にはCANON、TOTOなど日本有数の大企業が製造拠点を構えていますが、やはり業績は思わしくないようです。中国東北の経済を今後どのように立て直していくか、中国政府の課題のひとつとなっているようです。(清原学)