2020年度の最低賃金 東京据え置き 神奈川・愛知1円 埼玉・滋賀2円引上げ等の方向性
2020年度の最低賃金は、2020年7月23日の記事「今秋の最低賃金額 目安が示されず、引き上げ見送りの公算」で取り上げた通り、例年示されていた中央最低賃金審議会からの目安が示されず、地方最低賃金審議会において審議が進んできました。その審議が終わった地方も多く、地方最低賃金審議会から地方労働局長への答申が行われています。
現在、都道府県労働局のホームページで公表されている情報をまとめると、以下のとおりおおむね1円~2円の引上げが多くなっており、2019年度の時間額から据え置きとしている都県もあります。
・埼玉県 2円引上げ 928円
・東京都 現行どおり(1,013円)
・神奈川県 1円引上げ 1,012円
・新潟県 1円引上げ 831円
・富山県 1円引上げ 849円
・長野県 1円引上げ 849円
・静岡県 現行通り(885円)
・愛知県 1円引上げ 927円
・三重県 1円引上げ 874円
・滋賀県 2円引上げ 868円
・兵庫県 1円引上げ 900円
・奈良県 1円引上げ 838円
・岡山県 1円引上げ 834円
※これらの他にも公表している県もあります。
一番時間額の高い東京都は据え置きの一方で、神奈川県は1円の引上げで東京都の時間額に迫る結果となっています。
新型コロナウイルス感染症により経済活動に大きな影響を与えていますが、引上げの県もありますので、今後の正式決定について確認をしていく必要があります。
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2020年7月23日「今秋の最低賃金額 目安が示されず、引き上げ見送りの公算」
https://roumu.com/archives/103802.html
(宮武貴美)