検討が進むテレワークガイドラインの改定と新設されるチェックリスト

 新型コロナウイルス感染症の影響で、企業で導入が進むテレワーク(在宅勤務)については、昨年12月25日に報告書がとりまとめられ、企業がテレワークを行う際の労務管理上の対応方法等について記述したテレワークガイドライン(平成30年2月策定)について、全面的に刷新、あわせて企業の参考となるチェックリスト、Q&A等が作成されることになっています。

 2021年3月16日に開催された厚生労働省の第167回労働政策審議会労働条件分科会ではガイドライン案とチェックリストが資料として提示されています。チェックリストは、事業者用と労働者用の2種類が用意され、各々以下のような大項目に設けられた項目をチェックする形になっています。
■テレワークを行う労働者の安全衛生を確保するためのチェックリスト【事業者用】
 1 安全衛生管理体制について
 2 安全衛生教育について
 3 作業環境
 4 健康確保対策について
 5 メンタルヘルス対策
 6 その他

■自宅等においてテレワークを行う際の作業環境を確認するためのチェックリスト【労働者用】
 1 作業場所やその周辺の状況について
 2 作業環境の明るさや温度等について
 3 休憩等について
 4 その他

 刷新されるガイドラインは、現行のものより多くの項目について示されることになる予定であり、チェックリストとともに今のうちから確認しておきたい内容です。


関連記事
2021年1月2日「厚生労働省「これからのテレワークでの働き方に関する検討会」報告書における労働時間管理のポイント」
https://roumu.com/archives/105632.html
参考リンク
厚生労働省「第167回労働政策審議会労働条件分科会(資料)」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_16913.html
(宮武貴美)