新型コロナの拡大で55.0%の企業が「ストレスを抱える社員が増えた」と回答

 先日も取り上げた日本生産性本部の「日本企業の経営課題2021」ですが、先日、【第2弾】新型コロナ感染拡大における事業や働き方への影響が公表されましたので、その中から「新型コロナウイルス感染拡大が社員や職場に及ぼした影響」についての回答状況を見ていきましょう。なお、本調査の対象は、日本生産性本部の法人会員ならびに評議員会社、およびサンプル抽出した全国主要企業の経営者(計5,000社)で、回答数517社となっています。

 これによれば、「新型コロナウイルス感染拡大が社員や職場に及ぼした影響」について、当てはまる(非常に当てはまる+当てはまる+やや当てはまる)の回答の割合は以下の通りとなっています。
12.0% 社員が時間生産性を意識して仕事をするようになった
55.0% ストレスを抱える社員が増えた
10.7% 業務上のミスやトラブルが増えた
42.2% 上司と部下の意思疎通が難しくなった
49.5% 社員同士の意思疎通が難しくなった
32.7% 社員がアイデアを出し合う機会が減った
47.9% 人材育成がしにくくなった

 このように、「ストレスを抱える社員が増えた」については55.0%と過半数に達しています。短期的には新規感染者数も減少し、緊急事態宣言も解除の方向にありますが、まだまだ感染対策が重要な状況に変わりはなく、従来のような社内コミュニケーションに戻すのは難しい状況にあります。まだまだメンタルヘルス不調などの問題が出やすい状態にありますので、ウィズコロナのあるべき働き方を模索していきましょう。


関連記事
2021年9月14日「企業の組織・人事領域における課題は「管理職層のマネジメント能力」「人事制度見直し」などが上位に」
https://roumu.com/archives/109158.html

参考リンク
日本生産性本部「『日本企業の経営課題2021』 調査結果【第2弾】新型コロナ感染拡大における事業や働き方への影響」
https://jma-news.com/archives/5013

(大津章敬)