産労総研調査の2025年大卒初任給は9,381円プラスの236,868円
ここ数年、多くの企業で初任給の引き上げが行われていますが、その最新資料が産労総合研究所から好評されました。本日はこの結果を見ていくこととしましょう。なお、本調査の対象企業は、全国の上場企業および当社の会員企業から一定の方法で抽出した約3,000社で、今回の集計は4月11日までに回答があった102社。本採用後に支払われる所定内賃金月額(通勤手当,時間外手当等を除く)を尋ねたものとなっています。
これによれば学歴別の初任給は以下のようになっています。※( )内は前年比。
大学院卒博士
258,215円(+11,521円)
大学院卒修士
259,632円(+13,021円)
大学卒(事務・技術)
236,868円(+9,381円)
短大卒(事務)
213,465円(+10,188円)
高専卒(技術)
224,912円(+11,465円)
高校卒(事務・技術)
197,459円(+9,045円)
専修・専門技術学校卒2年修了
215,348円(+7,148円)
専修・専門技術学校卒3年修了
216,496円(+8,221円)
なお、注目の大卒初任給ですが、以下のように従業員規模によって差が大きくなっています。
1,000人以上 258,622円
300~999人 238,238円
299人以下 232,855円
このように今春も大きな初任給引き上げが行われたことが分かります。新卒採用において初任給はかなり大きな要素となっていますので、こうした調査資料も参考にしながら、妥当な水準を設定していきましょう。
関連記事
2025年5月7日「東証プライム上場企業の2025年初任給平均は大卒255,115円」
https://roumu.com/archives/127499.html
参考リンク
産労総合研究所「2025年度 決定初任給調査 中間集計(2025/6/12)」
https://www.e-sanro.net/research/research_jinji/chinginseido/shoninkyu/pr2506.html
(大津章敬)