過労死等の労災支給決定件数は過去最高を更新

過労死等の労災支給決定件数は過去最高を更新 先日、厚生労働省より「脳・心臓疾患及び精神障害等に係る労災補償状況(平成18年度)について」というという調査結果が発表されました。今日はこの中から「過労死」等事案の労災補償状況について見てみることにしましょう。


 この結果のポイントは以下のようになっています。
請求件数、支給決定件数共に過去最高の水準。請求件数は938件となり、前年度に比べ69件(7.9%)の増加。一方、支給決定件数は355件となり、前年度に比べ25件(7.6%)増加。
業種別に見ると支給決定件数のトップ3は、運輸業(97件)、卸売・小売業(74件)、製造業(39件)となっている。
年齢別に見ると支給決定件数のトップ3は50歳代(141件)、40歳代(104件)、30歳代(64件)と、年齢の上昇と共に件数が増加している。


 グラフを見れば分かるように、年々、請求件数・支給決定件数共に増加傾向にあります。この防止のためにはまずは適正な労働時間管理が求められますが、これは会社としての仕事の仕組みの見直しと現場の管理者への指導が欠かせません。前者については、自社の営業構造や人材配置にも関わる大きな問題ですが、後者については研修等を通じ、長時間労働のリスクを社員に伝え、少なくとも月間80時間を超えるような時間外労働が発生しないような労働時間管理の徹底が求められています。



関連blog記事
2006年6月6日「過労死の労災認定件数は前年度に比べ12.2%の増加」
https://roumu.com
/archives/50589218.html


参考リンク
厚生労働省「脳・心臓疾患及び精神障害等に係る労災補償状況(平成18年度)について」
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2007/05/h0516-2.html
中央労働災害防止協会「労働者の疲労蓄積度自己診断チェックリスト」
http://www.jisha.or.jp/web_ch/td_chk/index.html
厚生労働省「脳・心臓疾患の認定基準の改正について」
http://www.mhlw.go.jp/houdou/0112/h1212-1.html


(大津章敬)


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