企業年金の2007年7月~9月の運用はマイナス2.77%

 先日、格付投資情報センターより、厚生年金基金、企業年金基金、税制適格年金等企業年金の2007年度第2四半期(2007年7~9月)の運用実績が発表されました。これによれば、同四半期の時間加重収益率の平均は、生保一般勘定を含む資産全体でマイナス2,77%となったことが明らかになりました。


 この四半期はなんといってもアメリカのサブプライムローンに端を発した運用の悪化の最中にあり、特に国内株式がマイナス8.43%と大きなマイナスとなりました。また外国株式や外国債券も運用自体はプラスでしたが、円高の影響で結果的にはそれぞれマイナス4.23%、マイナス0.78%となっています。なお、年度通算(2007年4~9月)では、第1四半期のプラスにより、0.96%となんとかプラスを維持しています。



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参考リンク
格付投資情報センター「2007年度第2四半期はマイナス2.77%、年度通算はプラス維持く」
http://www.r-i.co.jp/jpn/news_topics/detail_pension/2007/jn0710.pdf


(大津章敬)


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