住宅借入金等特別税額控除申告書記載ソフトがダウンロードできます
年末調整が終わり、そろそろ市区町村への給与支払報告書の送付を始めている総務担当者のみなさんも多いのではないでしょうか。今日は年末調整の後処理の一つとも言える住宅借入金等特別控除適用者の住民税特例措置申告書について、愛知県一宮市役所が提供しているフリーソフト(画像はクリックして拡大)を紹介しましょう。
以前のブログ記事(以下、関連blog記事参照)でも取り上げている通り、住宅借入金等特別控除の適用がある者(※1)の平成19年分以降の各年分において、住宅借入金等特別控除可能額と税源移譲実施前の税率を適用して算定した所得税額(※2)のいずれか少ない金額から、当該年分の所得税額(※3)を控除した残額(ゼロを下回る場合を除く)については、翌年度分の個人住民税から、その残額に相当する金額が減額される措置が講じられます。
※1 平成11年1月1日から平成18年12月31日までの間に入居した者に限る
※2 住宅借入金等特別控除額の適用がないものとした場合の所得税額とする
※3 住宅借入金等特別控除額の適用がないものとした場合の所得税額とする
この申告書は市区町村提出用・税務署提出用・本人控の3枚綴りになっており、各市区町村役場の窓口やホームページなどで用意がされていますが、申告書で記載が求められている内容を確認すると、以下を始めとした多くの項目があり、非常に分かりづらい内容となっています。
□住宅借入金等の年末残高合計額
□前年分の所得税の住宅借入金等特別控除可能額
□前年分の給与所得控除後の給与等の金額
□前年分の所得控除の額の合計額
□前年分の所得税額(税額控除前)
愛知県一宮市では、住宅借入金等特別税額控除申告書を作成するためのフリーソフト(Excelファイル:130kB)をホームページで公開しており、無料ダウンロードができるようになっています(ダウンロードページはこちらをクリック)。このソフトを利用すると、源泉徴収票のようなフォーマットがあり、必要な項目をセルに入力、その他、住所等の必要な事項を記載することで申告書が完成します。一宮市役所に確認したところ、基本フォーマットはどこの市区町村でも同じであり、提出先の宛名を一宮市から本来提出すべき市区町村に変更することで他の市区町村にも利用できるとのことでした。是非ご利用下さい。
関連blog記事
2007年11月16日「[H19年末調整]住宅借入金等特別控除適用者の住民税特例措置」
https://roumu.com
/archives/51156926.html
2007年8月19日「[税源移譲]これまで受けていた住宅ローン控除の取り扱い」
https://roumu.com
/archives/51047799.html
参考リンク
愛知県一宮市役所「平成11年から平成18年までに住宅ローンでマイホームを取得されたかたへ」
http://www.city.ichinomiya.aichi.jp/division/shiminzei/guide/shiminzei/jyutaku.html
(宮武貴美)
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