リアリティショックによる早期離職を防ぐための採用時の情報提供
2月に入り、2009年4月入社の新卒採用活動が本格化してきました。今年も引き続き売り手市場となっており、企業においてはどのように学生を惹きつけるかが腕の見せどころとなっています。ホームページによるエントリーが主流となり、どこの企業も採用のホームページを充実させていますが、果たして伝えるべき情報がしっかりと発信されているのでしょうか。
企業のホームページをみてみると、格好良いく見える仕事であったり、人気が集中する仕事をメインに載せ、良く見せている部分が少なからずあるように感じます。また、社員を紹介するページがありますが、MBAを取得した優秀な社員を登場させて、学生にすごいと思ってもらえるように演出していることもあるでしょう。もちろん、まずは自社に関心を持ってもらうことが大きな目的であり、また実際にいる社員であるため問題はありませんが、そうした特定の仕事だけでなく、地道な仕事についても情報を提供しておくことも重要です。また実際に仕事上で経験した苦労話などを紹介することによって、入社する学生は自分も同じように遭遇するのだろうかと思いながら読むことができ、これよって、自分が働いている姿をイメージすることもできるでしょう。
近年、新入社員の短期での離職が多くの企業で問題となっていますが、その原因の一つに入社後のリアリティショックが挙げられます。これを防止するためには、これから入社してくる社員の多くの情報を提供し、現実味のある姿を映し出しておくことが望まれます。
関連blog記事
2007年1月8日「リアリティ・ショック」
https://roumu.com
/archives/50849966.html
(福間みゆき)
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