仕事と家庭の両立のし易さを診断する無料サービス

仕事と家庭の両立のし易さを診断する無料サービス ここ数年、企業において育児や介護等の仕事のバランスをとりながら働くことのできる職場をつくっていこうという動きが活発に
なっていますが、最近、「ファミリー・フレンドリー企業」という言葉を耳にすることが多くなっているのではないでしょうか?


 ファミリー・フレンドリー企業とは、仕事と育児・介護とが両立できるような様々な制度を持ち、多様でかつ柔軟な働き方を労働者が選択できるような取組を行う企業のことをいい、具体的には以下の4つの柱から成っています。
法を上回る基準の育児・介護休業制度を規定しており、かつ、実際に利用されていること
□分割取得できる育児休業制度
□通算93日を超える介護休業制度
□年5日を超える子どもの看護休暇制度 等
仕事と家庭のバランスに配慮した柔軟な働き方ができる制度をもっており、かつ、実際に利用されていること
□育児や介護のための短時間勤務制度
□フレックスタイム制 等
仕事と家庭の両立を可能にするその他の制度を規定しており、かつ、実際に利用されていること
□事業所内託児施設
□育児・介護サービス利用料の援助措置 等
仕事と家庭との両立がしやすい企業文化をもっていること
□育児・介護休業制度等の利用がしやすい雰囲気であること
□特に、男性労働者も利用しやすい雰囲気であること
□両立について、経営トップ、管理職の理解があること 等


 こうした各種の取り組みに関し、21世紀職業財団は「ファミリーフレンドリーサイト」を立ち上げ、その中で企業における仕事と家庭の両立のしやすさを診断できる仕組みを構築しています。例えばトライアル診断(画像はクリックして拡大)では、5つの軸(両立支援(休業)、両立支援(勤務時間短縮等)、利用状況、環境づくり、人事労務管理)から構成された61項目の質問項目に回答することで、全国平均と比べて自社の取り組みの位置づけが分かり、今後どのような取組みが求められているのかを知ることができるようになっています。こうしたサービスを利用することをきっかけに、従業員が仕事と家庭を両立させ、充分に能力を発揮して働ける環境を創り出していきたいものです。



関連blog記事
2008年7月21日「仕事と生活の調和(WLB)推進のための国民運動がスタート」
https://roumu.com
/archives/51375337.html


参考リンク
21世紀職業財団「ファミリーフレンドリー企業診断 トライアル診断」
http://www.familyfriendly.jp/~ff/top/tr/index.php
厚生労働省「ファミリー・フレンドリー企業に対する表彰について 」
http://www.mhlw.go.jp/general/seido/koyou/family/index.html
愛知県産業労働部労政担当局労働福祉課「愛知県ファミリーフレンドリー企業」
http://famifure.pref.aichi.jp/


(福間みゆき)


当社ホームページ「労務ドットコム」にもアクセスをお待ちしています。