12年連続で3万人を超えた自殺者数と高まるメンタルヘルスケアの重要性

こころの耳 先月、警察庁より「平成21年中における自殺の概要資料」発表されました。日本の自殺者数の割合は他の国よりも高いとされ、長年に亘り問題視され対策も行われてきましたが、平成21年中における自殺者の総数は32,845人となり、12年連続で3万人を超えるという異常事態に陥っています。なお自殺者の職業別状況では、「被雇用者・勤め人」が9,159人となり、全体の27.9%を占めています。

 厚生労働省では、「こころの耳」として働く人のメンタルヘルス・ポータルサイトを開設し、心の健康確保と自殺や過労死などの予防を目指していますが、まだまだ普及しているとは言えません。一方で厚生労働省では「職場におけるメンタルヘルス対策検討会」を開催し、職場でできるより効果的な対策を検討しているようです。企業においても、より具体的な対策が必要になるといえるでしょう。


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2009年10月18日「厚労省が開設した働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」
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2009年5月18日「高水準が続く自殺者数を背景に高まるメンタルヘルスケアの重要性」
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2009年4月7日「パワハラの追加など、改正が行われた精神障害等に係る労災認定の判断指針」
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2009年3月6日「厚生労働省から公開されたセクシュアルハラスメントアンケート」
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参考リンク
警察庁「平成21年中における自殺の概要資料」
http://www.npa.go.jp/safetylife/seianki/220513_H21jisatsunogaiyou.pdf
こころの耳
http://kokoro.mhlw.go.jp/index.html

(宮武貴美)

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