前年同月比23.2%増!雇用の本格回復を窺わせる求人広告件数の大幅増

雇用の本格回復を窺わせる求人広告件数の大幅増 今春大学等を卒業する学生の就職の厳しさがマスコミにより報道されていますが、いくつかの指標においては雇用の回復が明確に現れてきています。

 よく雇用の先行指標として取り上げられる社団法人全国求人情報協会の求人広告掲載件数等集計ですが、先日公表された平成23年1月分の結果を見てみましょう。この調査は同協会の会員社が発行している求人メディア(有料求人情報誌、フリーペーパー、折込求人紙、求人サイト)に掲載された求人広告の件数を集計したものですが、これによれば1月の求人メディア全体の広告掲載件数は525,825件となり、前年同月比では23.2%の大幅増となっています。またグラフを見ても、ここのところの回復基調は明らかです。

 1月の有効求人倍率(季節調整値)も0.61倍と前月に比べて0.03ポイント上昇しており、雇用の回復が本格化していることを窺わせます。特に中小企業においては、中長期的な労働力不足に向け、採用戦略の見直しが求められているかも知れません。


関連blog記事
2010年11月17日「10月1日現在の大卒就職率は前年同期比4.9ポイント減の57.6%」
https://roumu.com
/archives/51799780.html

2010年10月2日「厳しさを増す高校生の求人 来春卒業者の求人倍率は前年比△0.04ポイントの0.67倍」
https://roumu.com
/archives/51784463.html

 

参考リンク
社団法人全国求人情報協会「求人広告掲載件数等集計結果(平成23年1月分)」
http://www.zenkyukyo.or.jp/shiryou/press/index.html

(大津章敬)

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