今春の昇給水準 約半数が「昨年同程度」
先日、産労総合研究所は「2012年春季労使交渉(春闘)にのぞむ経営側のスタンスと人事賃金管理の方向」の調査結果を公表しました。これは全国1・2部上場企業と過去に本調査に回答のあった同社会員企業企業から任意に抽出した3,000社を対象に実施されたもの(回答数174社)。
これによれば、今春の自社の賃上げに関し、「賃上げを実施する予定」と回答した企業は、前年の58.2%から67.8%へ、約10ポイントもの大幅増加となりました。一方、昨年は1社もなかった「賃下げや賃金カットを考えている」企業は、本年は1.1%(2社)となっており、企業業績によって大きな対応の差が出る結果となっています。
その上で、2012年の賃上げ相場についての予測は図表のグラフの通り、以下のような結果になっています。
2011年を上回る 6.3%
2011年と同程度 47.7%
2011年を下回る 24.1%
現時点ではわからない 21.8%
春闘もスタートし、今後、賃上げに関する様々なデータが出てくるかと思いますが、今年も昨年同様、若干厳しい昇給環境となることが予想されます。
関連blog記事
2012年2月13日「上場クラス主要企業の賃上げ見通しは5,154円(プラス1.66%)」
https://roumu.com
/archives/51910771.html
参考リンクl
産労総合研究所「2012年春季労使交渉(春闘)にのぞむ経営側のスタンスと人事賃金管理の方向」
http://www.e-sanro.net/sri/news/pr_1202/
(大津章敬)
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