話題となった業種別新卒者離職率 大卒3年で教育・学習支援業/飲食業は48%が離職
少し前、厚生労働省が発表した業種別の新規学卒者の離職状況に関する調査結果が新聞紙上を賑わせました。本日は厚生労働省が実際に公表した資料に基づき、その内容について見ていきましょう。
新卒者の離職率についてはよく「七五三」 と言われます。これは中卒・高卒・大卒の新卒社員が、入社3年以内にそれぞれ7割、5割、3割離職するということを指したものですが、最新の資料を見るとそれぞれ64.2%、35.7%、28.8%となっており、不況の影響か若干改善していることが分かります。
さて、今回厚生労働省が初めて公開し、話題になっているのが業種別の離職率の統計になりますが、大卒に関して主要な業種を見てみると以下のようになっています。
教育、学習支援業 48.8%
宿泊業、飲食サービス業 48.5%
生活関連サービス業、娯楽業 45.0%
医療、福祉 38.6%
不動産業、物品賃貸業 38.5%
小売業 35.8%
サービス業(他に分類されないもの) 33.9%
学術研究、専門・技術サービス業 31.7%
—- 大卒平均 28.8% —-
建設業 27.6%
卸売業 26.8%
情報通信業 25.1%
運輸業、郵便業 20.8%
金融・保険業 18.9%
複合サービス業 16.4%
製造業 15.6%
電気・ガス・熱供給・水道業 7.4%
鉱業、採石業、砂利採取業 6.1%
このように業種によってかなり差があることが分かりました。今後は学生やその家族が就職活動において参考とするデータになるかも知れません。
関連blog記事
2008年10月20日「統計で見る新卒社員の離職率はやはり「七五三」」
https://roumu.com
/archives/51432109.html
参考リンク
厚生労働省「新規学卒者の離職状況に関する資料一覧」
http://www.mhlw.go.jp/topics/2010/01/tp0127-2/24.html
(大津章敬)
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