サービス残業に対する相談が第1位に~若者の「使い捨て」が疑われる企業等に関する無料電話相談

gazou 2013年8月9日のブログ記事「厚生労働省が強化する若者の「使い捨て」が疑われる企業等へ重点的な監督指導」で取り上げたように、今週の日曜日、事業所に関する無料電話相談を実施しました。その結果(速報)が発表されたので、取り上げておきましょう。
 全体の相談件数は1,042件であり、そのうち、労働者本人は716件となったとのことです。これは、全体の68.7%にあたる結果となりました。その他にも労働者の家族からの相談もあり、223件(21.4%)と全体の5分の1となりました。 そして、主な相談内容(「不明」は除く)については、賃金不払残業で556件(53.4%)と全体の半分以上を占め、これに次ぎ、長時間労働・過重労働が414件(39.7%)、パワーハラスメントが163件(15.6%)となりました。
 この結果より、実際にサービス残業が発生している場面は多く、また、それに対する問題意識を持っている労働者も多いということがわかります。今後、この無料相談に基づき、事業所への指導も行われるかと思いますが、自主的にサービス残業や長時間労働が発生していないかも確認をおきたいところです。


関連blog記事
2013年8月9日「厚生労働省が強化する若者の「使い捨て」が疑われる企業等へ重点的な監督指導」
https://roumu.com
/archives/52004240.html

参考リンク
厚生労働省「若者の「使い捨て」が疑われる企業等に関する無料電話相談の実施結果(速報)を公表します」
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000019371.html

(宮武貴美)
http://blog.livedoor.jp/miyataketakami/

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