健康保険の標準報酬月額の上限額 3等級追加で検討
2015年2月12日のブログ記事「不正受給対策で見直しが検討される傷病手当金と出産手当金」では、現在検討が開始されている傷病手当金等の見直しについて取り上げました。今回は、同じ協会けんぽの運営委員会資料より標準報酬月額の上限額の見直しについて取り上げておきましょう。
現在、健康保険の標準報酬月額は、5万8千円から121万円までの47等級があります。月額の賃金がいくら高くても上限である47等級(121万円)で保険料の負担も打ち止めとなりますが、これについて、平成28年度から、さらに3等級追加し、上限額を139万円に引き上げることが検討されています。また、この等級の追加と併せて、賞与にかかる健康保険料を計算するための標準賞与額についても、現在の年間上限額540万円を573万円に引き上げることも検討されています。
まだ検討段階であり、また上限額に到達している被保険者はさほど多くないとは思いますが、健康保険料率自体の引上げも毎年議論になっていることもあり、実際に変更されると、健康保険料の負担はいっそう大きなものとなります。
関連blog記事
2015年2月12日「不正受給対策で見直しが検討される傷病手当金と出産手当金」
https://roumu.com
/archives/52064783.html
参考リンク
協会けんぽ「第63回全国健康保険協会運営委員会 資料」
http://www.kyoukaikenpo.or.jp/home/g7/cat720/h26/dai63kai/270130002
(宮武貴美)
http://blog.livedoor.jp/miyataketakami/
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