厚生労働省から提供される予定のストレスチェック実施プログラムの概要
12月から始まるストレスチェック制度ですが、今後、徐々に関心が高まり、実務上の疑問点も多く寄せられることが予想されます。その中でも、実際にストレスチェックをどのように実施すればよいかわからないというのは、最初にぶつかる課題かも知れません。
これに関しては、専門の外部委託機関を利用することも考えられますが、厚生労働省は、ストレスチェック制度のうちストレスチェックの受検、結果の出力等を簡便に実施できるプログラムの開発を進めています。先日、その概要(予定)が公表されました。
このプログラムに盛り込まれる内容は以下の予定であり、パソコンで労働者がストレスチェックを受け、事業者がストレスチェックの管理を行う機能となっています。
労働者が画面でストレスチェックを受けることができる機能
*職業性ストレス簡易調査票の57項目によるものと、より簡易な23項目によるものの2パターンを利用可能
*紙の調査票で実施しCSV等へ入力したデータをインポートすることも可能
労働者の受検状況を管理する機能
労働者が入力した情報に基づき、あらかじめ設定した判定基準に基づき、自動的に高ストレス者を判定する機能
個人のストレスチェック結果を出力する機能
あらかじめ設定した集団ごとに、ストレスチェック結果を集計・分析(仕事のストレス判定図の作成)する機能
集団ごとの集計・分析結果を出力する機能
労働基準監督署へ報告する情報を表示する機能
このプログラムは、今年秋頃を目途に完成が進められており、無料で配布される予定です。今後、配布方法、配布開始日時等が決定、ホームページで告知される予定ですので、注目をしておきましょう。
なお、具体的な画面イメージもいくつか公開されており、こちらから参照することができます。
↓【お知らせ】ストレスチェックの実施プログラムについて
http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei12/pdf/150722-1.pdf
関連blog記事
2015年7月16日「ストレスチェック等が重点項目となる今年の全国労働衛生週間」
https://roumu.com
/archives/52079027.html
参考リンク
厚生労働省「職場におけるメンタルヘルス対策・過重労働対策・心身両面にわたる健康づくり(THP)」
http://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei12/
(宮武貴美)
http://blog.livedoor.jp/miyataketakami/
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