夏休みにあわせ要請された高校生アルバイトの労働条件の確保
いよいよ多くの学校で夏休みが始まり、特に夏が繁忙となる企業では学生のアルバイトを雇用する機会が増えてくる時期になりました。一方で、2016年6月3日のブログ記事「高校生アルバイトの6割が労働条件通知書を交付されていない実態」で取り上げたように、高校生を始めとした学生アルバイトに関しては、労働基準法における対応が遵守されていない状況があります。
厚生労働省はこれに対応するため、文部科学省が連携し、先日、高校生等のアルバイトの労働条件の確保について業界団体に要請しました。要請内容は以下の2点であり、24項目の自主点検表を周知しています。
労働契約の締結の際の労働条件の明示、賃金の適正な支払い、休憩時間の付与、満18差未満の時間外・休日・深夜労働の禁止等の労働基準関係法令を遵守すること
高校生等の本分である学業とアルバイトの適切な両立のため、シフト設定などの課題へ配慮すること
また日本経済団体連合会、日本商工会議所、全国中小企業団体中央会に対しても労働基準関係法令の遵守や、シフト設定などの課題への配慮について要請しており、今後も、高校生等に対する労働基準関係法令の周知・啓発や相談への的確な対応など、高校生等のアルバイトの労働条件の確保に向けて取り組むことを示しています。
人手不足の影響等で、労働基準関係法令に適さない状況が発生していないか、この機会に確認しておきましょう。
関連blog記事
2016年6月3日「高校生アルバイトの6割が労働条件通知書を交付されていない実態」
https://roumu.com
/archives/52105778.html
2016年3月30日「2016年4月よりスタートする「アルバイトの労働条件を確かめよう!」キャンペーン」
https://roumu.com
/archives/52100252.html
参考リンク
厚生労働省「高校生等のアルバイトの労働条件の確保について要請しました」
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000130155.html
(宮武貴美)
http://blog.livedoor.jp/miyataketakami/
当社ホームページ「労務ドットコム」にもアクセスをお待ちしています。
最新情報の速報は「労務ドットコムfacebookページ」にて提供しています。いますぐ「いいね!」をクリック。
http://www.facebook.com/roumu
当ブログの記事の無断転載を固く禁じます。