新入社員の54.6%が「条件の良い会社があればさっさと移るほうが得だ」と考える時代

転職意識 2017年3月10日のブログ記事「残業を少ない職場を希望する新入社員 過去最高の86.3%に」では、日本生産性本部の「2016年度 新入社員 秋の意識調査」から、残業を嫌う新入社員の姿についてお伝えしました。この調査は、非常に興味深い内容がいくつもありますので、本日もこの調査の結果について取り上げたいと思います。なお、この調査の有効回答数は242通(男性 153通 女性 89通)となっています。

 今年も超入り手市場であり、採用に苦戦している企業が多いと思います。極度の人材難という環境では、苦労して採用した新入社員の定着を図りたいと当然考えることになりますが、新入社員の転職に対する意識は大きく変わっているようです。「条件の良い会社があればさっさと移るほうが得だ」と思うかという質問の結果は以下のとおりとなっており、「そう思う」は過去最多となりました。
そう思う      54.6%
そうは思わない 45.4%

 ちょうど1年前と比較すると「そう思う」の割合は6.2ポイントの大幅増となっていますが、それ以上に気になるのが、今年度の春の調査との比較です。昨年の春に調査した際には「そう思う」の回答は28.0%しかなかったのが、たった半年で26.6ポイント増と倍増しています。入社して、会社の現実を見ると同時に、世間の転職市場の活況を感じているのかも知れませんが、これは企業の人事担当者からすれば脅威以外のなにものでもありません。新入社員の定着に向けたフォローはかつてないレベルで重要になっているのでしょう。


関連blog記事
2017年3月10日「残業を少ない職場を希望する新入社員 過去最高の86.3%に」
https://roumu.com
/archives/52125222.html

参考リンク
日本生産性本部「2016年度 新入社員 秋の意識調査」
http://activity.jpc-net.jp/detail/mdd/activity001502.html

(大津章敬)

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