今国会でも継続審議となった改正労働基準法案
第193回の通常国会は、平成29年6月18日に終了しました。労働関係法では、雇用保険法等の一部を改正する法律が成立し、失業等給付の拡充や2歳までの育児休業の再延長等が行われることになりました。
その一方で、平成27年4月3日に国会に提出され、廃案にならずに継続審議となっている労働基準法等の一部を改正する法律案については、今回も成立せず、継続審議となりました。この改正労働基準法案ですが、高度プロフェッショナル制度の創設、フレックスタイム制度の見直し、年次有給休暇の強制取得、中小企業の時間外割増率の猶予措置の廃止といった実務に大きく影響する改正点が含まれています。
今後は秋に召集されるであろう臨時国会で、審議されることになると思われます。
関連blog記事
2015年4月5日「改正労働基準法案閣議決定 早くも法律案を見ることができます」
https://roumu.com
/archives/52069471.html
参考リンク
衆議院「閣法 第189回国会 69 労働基準法等の一部を改正する法律案」
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_gian.nsf/html/gian/keika/1DC260E.htm
厚生労働省「第189回国会(常会)提出法律案」
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/soumu/houritu/189.html
(宮武貴美)
http://blog.livedoor.jp/miyataketakami/
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