経団連調査による大企業年末一時金の最終集計は3.47%増となるも現実は自動車の一人勝ち
2013年11月15日のブログ記事「日本経団連調査による大企業年末一時金の第1回集計は5.79%増の822,212円」で取り上げた経団連の年末賞与の調査ですが、先日、最終集計結果が公表されましたので、今回はその内容について取り上げたいと思います。
今年の冬季賞与はアベノミクス効果による企業業績の回復で水準が引き上がるのではないかと言われていましたが、結果としては前年同季比3.47%増という水準に落ち着きました。今回の調査の対象は、原則として原則として東証一部上場、従業員500人以上、主要21業種大手240社で、今回の集計は妥結し、集計可能な159社の結果を集計したものとなっています。
具体的な水準ですが、今冬の大企業の一時金の平均は806,007円となり、前年同季比で3.47%増となっています。これを業種別で見ると、製造業は前年同季比5.34%増の810,327円、一方、非製造業は△2.43%の790,118円となっています。
画像を見て頂くとよく分かりますが、実は多くの業種では前年同季比マイナスとなる中、円高の恩恵を強く受けた自動車業界が前年同季比11.81%の大幅増の一人勝ち状態となり、相場を牽引しています。このように考えると今回の賞与は全体で3.47%増と捉えるべきではないように思われます
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2013年10月11日「2013年冬季賞与 東証一部上場企業の妥結平均額は対前年同期比▲1.2%の678,793円」
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参考リンク
経団連「2013年年末賞与・一時金 大手企業業種別妥結結果(最終集計)」
http://www.keidanren.or.jp/policy/2013/114.pdf
(大津章敬)
http://blog.livedoor.jp/otsuakinori/
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