51.5%の男子大学生が「育児休業を取って積極的に子育てしたい」と回答

 2019年10月18日の記事「男性の育児休業取得率は過去最高の6.16% 取得期間も若干の長期化へ」では、男性の育児休業取得率が過去最高の6.16%を記録したというニュースをお伝えしました。男性の育児休業取得率は女性と比較するとまだまだ低いものの、伸び率はかなり大きくなってきており、今後、男性の育児休業取得率は急速に高まることが予想されます。本日はそのトレンドを更に強化する大学生の意識調査の結果を取り上げます。

 株式会社マイナビは、2021年卒業予定の大学生・大学院生を対象とした「マイナビ 2021年卒大学生のライフスタイル調査」の中で育児休業の取得についての意識を調査しています。なお、本調査は2019年11月25日時点のマイナビ2021会員の大学生・大学院生を対象に実施されたもので、有効回答数:4,850名(回答内訳:文系男子825名/理系男子754名/文系女子2,306名/理系女子965名)となっています。

 子育てへの考えについて、「育児休業を取って積極的に子育てしたい」と回答した割合は、男子は51.5%(前年比7.9ポイント増)、女子は71.4%(前年比5.4ポイント増)となり、男女とも大きく増加し、男子では14年卒の調査開始以来初めて半数を超えています。

 またこの調査では、「時間内に仕事を終え、積極的に子育てする男性をかっこいいと思うか」という項目があり、そうした働き方をする男性を「すごくかっこいい」と思う割合は、男女とも4年連続で増加し、男子が48.9%、女子が62.1%となっています。ちなみに、残業に関する働き方の印象については、「毎晩遅くまで残業し、トップの成績を上げている」を男子から見て「すごくかっこいい」と思う割合は前年より増加したが、女子から見て「すごくかっこいい」と思う割合は前年より減少し、「時間内に仕事を終え、一切残業しない」を「すごくかっこいい」と思う割合は男女とも増加しています。

 まだ社会に出る前の大学生に対する調査ですので、実際に仕事を始めるといくらか考えに変化が出ると予想されますが、それでもワークライフバランスに関する考え方が大きく変化していることは間違いありません。


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2020年1月8日「男性国家公務員の1か月以上の育児休業取得促進のための具体的取り組み内容」
https://roumu.com/archives/100292.html
2019年10月18日「男性の育児休業取得率は過去最高の6.16% 取得期間も若干の長期化へ」
https://roumu.com/archives/99055.html

参考リンク
マイナビ「マイナビ 2021年卒大学生のライフスタイル調査<働き方編 >」
https://www.mynavi.jp/news/2020/03/post_22698.html
マイナビ「2021年卒マイナビ大学生のライフスタイル調査」
https://saponet.mynavi.jp/release/student/life/mynavilifestyle2021/

(大津章敬)