コロナ禍で高まる転職意識と新たな企業選びの基準

 新型コロナの影響は様々なところに出ていますが、多くの社員が働き方を見直したいと考える傾向が強まっているようです。今回は「日経キャリアNET」登録会員を対象に実施されたビジネスパーソン700人調査の結果を取り上げたいと思います。

 これによれば、コロナ禍を経験して転職意向が高まっているようで、以下のような回答結果となっています。
非常に高まった 35%
少し高まった 22%
変わらない 36%
少し転職意向が低くなった 5%
非常に転職意向が低くなった 1%

 このように過半数が転職意向が高まったと回答しています。そしてそうした転職意向が高まったという回答者の多くが以下のように具体的な行動を既に起こしています。
転職サイトに登録した 64%
履歴書・職務経歴書を作成した 42%
人材紹介会社に登録した 35%
業界・企業に関する情報収集を始めた 22%
自己分析・キャリアの棚卸しをした 20%
仕事に必要な知識・スキルアップの学び直しを始めた 16%

 そんな転職意向社が転職先を選ぶ基準についても変化が出てきています。トップは「給与・待遇」の80%ですが、それに続き、「働きやすい制度(リモートワーク・在宅勤務など)」が44%なっており、「仕事内容(41%)」や「経験やスキル・資格がいかせる(40%)」、「休日・休暇(38%)」などを上回っています。

 実際の職務内容以上にテレワークなどの環境が重視される時代になってきていることを認識しておく必要があるでしょう。


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2020年7月24日「コロナ感染予防への配慮と会社への信頼度の間に見られる相関関係」
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2020年6月9日「コロナで初めて在宅勤務をした人の78.1%が在宅勤務の継続を希望」
https://roumu.com/archives/103245.html

参考リンク
日経HR「700人が回答! ウィズコロナ時代の転職意識調査 「転職意欲が高まった」が約6割に」
https://www.nikkeihr.co.jp/news/2020/0904361.html

(大津章敬)