新型コロナで変わる企業選びの軸、テレワークの有無が重要な条件に

 テレワークに関しては、最初の緊急事態宣言の発令時に、十分な準備なく導入したケースが多かったことから業務の混乱や生産性の低下といった課題が噴出し、緊急事態宣言解除後に取りやめる企業が増加しました。しかし、人材採用面においては、その重要性が高まっています。本日は、エン・ジャパンの「『エン転職』1万人アンケート(2021年12月)「新型コロナ後の企業選びの軸」調査」から、その傾向を見ていきたいと思います。なお、この調査は、「エン転職」を利用するユーザーを対象に、2021年10月27日~11月24日に実施されたもので、有効回答数は10,554名となっています。

 「新型コロナを経験し、“企業選びの軸”は変わりましたか?」という質問に対しては以下のように、38%が「変わった」と回答しています。
全体 変わった 38% 変わらない 62%
20代 変わった 37% 変わらない 63%
30代 変わった 41% 変わらない 59%
40代以上 変わった 36% 変わらない 64%

 このうち、「新型コロナウイルスを経験し、企業選びの軸が変わった」と回答した人に「何を重視するように変わったか」を聞いた質問の結果が以下のとおりとなっています。
44% 希望の働き方(テレワークなど)ができるか
35% 勤務時間・休日休暇・勤務地が希望に合うか
34% 企業・事業に将来性があるか
24% 業績が好調であるか
22% 年収がアップできるか
17% 仕事を通じ、やりがい・達成考えられるか
17% 自分にできそうな仕事・業務であるか
16% 希望の働き方(副業など)ができるか
13% 新たなキャリアが得られる(成長機会が多い)か
13% 経験・スキルが活かせるか
11% 社会への貢献性が高い企業であるか
10% 入社後の仕事内容がイメージできるか
4%  その他

 このように「希望の働き方(テレワークなど)ができるか」がトップとなっていますが、これ年代別に見ると、20代は47%、30代は48%、40代以上は38%となっています。つまり、仕事の軸が変わったと回答した20代~30代の約半数が、テレワークの可否を仕事選びで重視していることが分かります。

 テレワークに関しては、企業によって方針が二極化しており、取りやめる企業が多い一方で、新しい働き方として定着させていこうという企業も一定数あります。今後、リモート授業に慣れた大学生が社会に出てくるようになると、更にテレワークの有無が採用力に大きな影響を与えることが予想されます。採用面からも柔軟な働き方の導入を考えることが求められます。


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2021年11月19日「テレワークセキュリティガイドライン(第5版)」
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2021年11月17日「テレワークに今後、積極的に取り組む企業は21.6%」
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参考リンク
エン・ジャパン「『エン転職』1万人アンケート(2021年12月)「新型コロナ後の企業選びの軸」調査」
https://corp.en-japan.com/newsrelease/2021/28102.html

(大津章敬)