退職者発生時における社員に対するケアの重要性
当ブログでも、企業の人材採用の活性化とそれに伴う求人難の状況について何度もお伝えしていますが、こうした時代には人材採用手法の見直しと共に、既存社員の退職率の管理が重要な課題となっています。最近、導入例が急増している社員意識調査も、職場における潜在的な問題を洗い出し、それが顕在化する前に修正することで、働きやすい職場を作っていくという人事管理の一環と見ることができます。
とはいえ、やはり人材の流動化は年々進行しいます。電車に乗っていても転職サイトや転職支援会社の広告を頻繁に目にするようになっていますが、若手を中心に転職に対する意識も変化しており、ある首都圏の20代・30代を対象にした調査では、約半数が「現在転職活動をしている」または「今後転職をしたい」と回答したという驚くべく結果が発表されています。このように若手社員を中心に転職が身近な選択肢になってきており、今後はこれまで以上に社員の雇用の引き伸ばしおよび退職に関するマネジメントが重要になってくるでしょう。
さてどの企業でも、社員が退職していく際には、その担当職務の引継ぎの業務面の配慮を行っています。しかし、身近で退職者が発生し、少なからずショックを受け、不安を感じている社員に対するケアが行われている企業はあまり多くないようです。もちろんクライアントに対して迷惑のかからない状態にすることは最優先の事項となりますが、これから先、仕事を担っていく社員に対するケアを行い、安心して職務に向かわせるような働きかけも欠かせないでしょう。具体的には、部門の方針やこれからの体制についての十分な説明を行い、部門内の意識を統一した上で、個人に対してはその中での役割や期待事項を伝えていくことが強く求められています。
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2007年3月23日「CS(顧客満足度)の前にES(従業員満足度) 」
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2007年2月27日「導入事例が急増する社員意識調査」
https://roumu.com
/archives/50901505.html
(福間みゆき)
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