マイカー通勤の通勤手当計算に利用できるガソリン代・平均燃費の統計資料
ガソリン価格の高騰が止まりません。このブログでは過去にも数度、こうした状況を受けた通勤手当の見直しについての記事を掲載したことがありますが、本日はそうした通勤手当見直し時に利用できる統計データについて紹介しましょう。一般的にマイカー通勤の通勤手当は「往復通勤距離×所定勤務日数×ガソリン単価÷平均燃費」といった算式に基づき設定することが通常ですが、このうちガソリン単価と平均燃費については以下の統計資料を参考にし、定期的にその見直しをするのが良いでしょう。
ガソリン単価
ガソリン単価については、財団法人日本エネルギー経済研究所 石油情報センターの「給油所石油製品市況調査」と、総務省統計局の「小売物価統計調査」の2種類が公表されています。
□石油情報センター「給油所石油製品週次調査」
各都道府県毎のガソリン単価が毎週発表されています。なお、2008年7月14日の最新データではレギュラーガソリンの全国平均は181.3円となっています。
□総務省「小売物価統計調査」
小売物価統計調査は、ガソリン価格だけではなく、消費生活において重要な商品の小売価格やサービスの料金を全国規模(71都市)で毎月調査しているものです。なお、最新の2008年5月の東京都区部の最新データによるレギュラーガソリン単価は160円となっています。
平均燃費
ガソリン自動車の平均燃費については、国土交通省の「自動車燃費一覧について」という資料が毎年発表されており、最新のガソリン車の平均燃費は15.5km(10・15モード)となっています(グラフはクリックして拡大)。
世界的な原油高でかつてない水準にまでガソリン単価が高騰しており、当面、この状況は続くと予想されています。マイカー通勤をする従業員の負担も大きなものとなっていることから、企業としては先手を打って、その通勤手当を合理的に見直すことが求められています。
関連blog記事
2008年1月17日「ガソリン価格高騰で27.8%の企業が通勤手当を見直し」
https://roumu.com
/archives/51227363.html
2007年12月12日「ガソリン価格急騰で見直しが相次ぐマイカー通勤者の通勤手当計算方法」
https://roumu.com
/archives/51193645.html
参考リンク
石油情報センター「給油所石油製品週次調査(月曜調査)」
http://oil-info.ieej.or.jp/price/price_ippan_kyuyujo_syuji.html
総務省「小売物価統計調査」
http://www.stat.go.jp/data/kouri/index.htm
国土交通省「自動車燃費一覧について」
http://www.mlit.go.jp/jidosha/nenpi/nenpilist/nenpilist.html
(大津章敬)
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