7月10日にスタートした緊急人材育成・就職支援基金による実習型雇用支援事業

緊急人材育成・就職支援基金による実習型雇用支援事業 昨年来、雇用関連の助成金制度の拡充が相次いで行われていますが、今日と木曜日は最近、創設・拡充された助成金制度に関する情報を取り上げたいと思います。本日は、7月10日よりスタートした「緊急人材育成・就職支援基金」による実習型雇用支援事業について取り上げましょう(画像はクリックして拡大)。


 この制度は厳しい雇用失業情勢の中、十分な技能・経験を有しない求職者をハローワークからの職業紹介により実習型雇用として受け入れ、その後、正規雇用を行った中小企業等に対して助成金が支給されるというもので、具体的な支給金額は以下のとおりとなっています。
実習型雇用助成金
 実習型雇用により求職者を受け入れた場合(6ヵ月間)→月額10万円
正規雇用奨励金
 実習型雇用終了後に正規雇用として雇い入れた場合→100万円
 ※正規雇用奨励金は、それぞれ50万円ずつ2回の時期に分けて支給。
教育訓練助成金
 正規雇用後にさらに定着を図るために必要な教育訓練を行う場合→上限50万円
 ※教育訓練についてはOJTとOFF-JTを組み合わせて実施。
 OJT=1人1時間あたり600円(1日の上限は3,000円)、OFF-JT=1人1日4,000円


 手続きとしては、まずハローワークに実習型雇用の求人登録を行う必要があり、その後、実習計画書を作成し都道府県労働局・(財)産業雇用安定センターに提出することになっています。なお、詳細については以下の参考リンクに情報が掲載されていますので確認ください。



関連blog記事
2009年6月30日「緊急雇用対策として拡充されたキャリア形成促進助成金」
https://roumu.com
/archives/51578793.html

2009年6月9日「雇用調整助成金 平成21年度第1次補正予算の成立を受けて再拡充」
https://roumu.com
/archives/51567293.html


参考リンク
厚生労働省「「緊急人材育成・就職支援基金」による実習型雇用支援事業を開始します」
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/07/h0709-1.html


(福間みゆき)


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