4月1日よりスタートする高額療養費の現物給付化

高額療養費の現物給付化 医療費の家計負担が重くならないよう、医療機関や薬局の窓口で支払う自己負担額が、1か月(暦月:1日から末日まで)単位で一定額を超えた場合に、その超えた金額を支給する「高額療養費制度」があります。これまでの高額療養費制度の仕組みでは、入院される方については「認定証」などの提示により、窓口での支払いを自己負担限度額に止めることが可能でしたが、外来診療では窓口負担が限度額を超えた場合でも、いったんその額を支払う必要がありました。この取り扱いが改正され、平成24年4月1日からは、外来診療についても「認定証」などを提示すれば、自己負担限度額を超える分を窓口で支払う必要はなくなります。

 この取り扱いを受けるには、事前に「認定証」を入手する必要がありますが、具体的には以下のとおりとなります。
70歳未満の方および70歳以上の非課税世帯等の方
[事前の手続き]
・加入する健康保険組合などに「認定証」(限度額適用認定証)の交付を申請する。
[病院・薬局などでの手続き]
・「認定証」を窓口に提示する。
70歳以上75歳未満で、非課税世帯等ではない方
[事前の手続き]
必要なし。
[病院・薬局などでの手続き]
「高齢受給者証」を窓口に提示する。
75歳以上で、非課税世帯等ではない方
[事前の手続き]
必要なし。
[病院・薬局などでの手続き]
・「後期高齢者医療被保険者証」を窓口に提示する。

 厚生労働省ではこれに関するリーフレットを作成しています。以下よりダウンロードできますのでご利用ください。
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/gairai_sinryou/dl/120110-01.pdf


関連blog記事
2011年12月8日「来年度から外来にも拡大される高額療養費の現物給付化に関するQ&A」
https://roumu.com
/archives/51894640.html

2011年11月4日「外来にかかる高額療養費の現物給付化が来年度からスタート」
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/archives/51884648.html

2010年月26日「高額療養費の概算額が計算できる協会けんぽ滋賀支部のホームページ」
https://roumu.com
/archives/51772038.html

2010年7月28日「高額療養費制度を分かりやすく解説した資料がダウンロードできます」
https://roumu.com
/archives/51764855.html

参考リンク
厚生労働省「高額な外来診療を受ける皆さまへ」
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryouhoken/gairai_sinryou/

(大津章敬)

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