新入社員の51.8%が「海外勤務はしたくない」と回答 過半数突破は史上初
先月、公益財団法人日本生産性本部から「2015年度 新入社員 春の意識調査」の結果が公表されました。この調査は定期的に行われており、2015年2月14日のブログ記事「女性新入社員の72.8%が「管理職になりたくない」と回答」では、女性の管理職志向について調査結果を取り上げました。今回も同様の設問がありますが、過半数が逆転した海外勤務について見ておきます。なお、この調査の対象は、同財団主催の新入社員教育プログラム等の参加者(実施時期:3月下旬~4月)で、有効回答数は1,924通(男性 1,402通 女性 514通 未回答 8通)となっています。
企業のグローバル化の進展は、更に加速しており、実際に当社に寄せられる規程整備のご依頼の中でも海外赴任規程のような海外関係のものが増加しています。しかし、「海外勤務のチャンスがあれば応じたい」という設問に対する新入社員の回答としては、「そう思う」が48.2%(「そう思わない」51.8%)と半数以下となっています。これは、2011年の設問開始以来、最低の数値となり、更には、初めて過半数を下回る結果とのことです。
応じたいと思わない理由までは、発表になっていないようですが、海外よりも安全な国内で、安定して業務を進めたいというような思いがあるのかもしれません。今後、更なるグローバル化が進展する中で、このような若手の増加は日本経済に徐々に影を落としていくかもしれません。
関連blog記事
2015年2月14日「女性新入社員の72.8%が「管理職になりたくない」と回答」
https://roumu.com
/archives/52064983.html
2012年12月13日「新入社員の半数が「海外勤務のチャンスがあれば応じたい」」
https://roumu.com
/archives/51968614.html
参考リンク
公益財団法人日本生産性本部「2015年度 新入社員 春の意識調査」
http://activity.jpc-net.jp/detail/mdd/activity001440.html
(宮武貴美)
http://blog.livedoor.jp/miyataketakami/
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