ここ数年で仕事へのコミットメントが急速に低下する新入社員

新入社員 2018年6月27日のブログ記事「「人並みで十分」とする新入社員 61.6%で過去最高値更新」では、日本生産性本部の「平成30年度 新入社員「働くことの意識」調査結果」を取り上げましたが、本日もこの結果の中から非常に気になるデータをご紹介したいと思います。

 就労意識と生活価値観についての質問文に対し、「そう思う」から「そう思わない」まで4段階で聞いた結果の中で、5年前の調査から変動が大きかった上位5項目の推移を見てみましょう。
[減少傾向]
あまり収入がよくなくても、やり甲斐のある仕事がしたい
 50.5%←▲2.3%←▲16.5%
面白い仕事であれば、収入が少なくても構わない  44.3%←▲2.2%←▲15.7%
仕事を生きがいとしたい 68.5%←▲5.1%←▲11.6%
[増加傾向]
リーダーになって苦労するより、人に従っているほうが気楽でいい 56.2%0.8%←9.9%
仕事はお金を稼ぐための手段であって面白いものではない  41.0%←1.9%←9.5%
※数値は今年度←昨年度との差異←5年前との差異

 このように仕事をにやりがいや生きがいを求める傾向は年々減少していることがよく分かります。バブル崩壊後の時代に成長した彼らは新たな仕事観、人生観を持っているのかも知れません。それ以上の世代との意識のズレの発生が懸念されます。


関連blog記事
2018年6月27日「「人並みで十分」とする新入社員 61.6%で過去最高値更新」
https://roumu.com
/archives/52153223.html

2015年7月14日「仕事に対して「ほどほど志向」の新入社員がバブル期を超えて過去最高に」
https://roumu.com
/archives/52078811.html

参考リンク
公益財団法人日本生産性本部「平成30年度 新入社員「働くことの意識」調査結果」
https://activity.jpc-net.jp/detail/mcd/activity001538/attached.pdf

(大津章敬)

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