大卒初任給 厚労省調査でも21万円台に

 近年の採用難で学卒初任給の上昇が続いています。本日は厚生労働省が行っている日本最大の賃金統計調査である賃金構造基本統計調査結果の中から、初任給の状況について見てみることとします。

 これによれば、令和元年の学歴別初任給は以下のようになっています。
男女計
大学院修士課程修了 238.9千円(対前年増減率 +0.1%)
大学卒 210.2千円(対前年増減率 +1.7%)
高専・短大卒 183.9千円(対前年増減率 +1.4%)
高校卒 167.4千円(対前年増減率 +1.4%)

男性
大学院修士課程修了 239.0千円(対前年増減率 ▲0.4%)
大学卒 212.8千円(対前年増減率 +1.3%)
高専・短大卒 184.7千円(対前年増減率 +1.0%)
高校卒 168.9千円(対前年増減率 +1.4%)

女性
大学院修士課程修了 238.3千円(対前年増減率 +1.8%)
大学卒 206.9千円(対前年増減率 +2.1%)
高専・短大卒 183.4千円(対前年増減率 +1.7%)
高校卒 164.6千円(対前年増減率 +1.4%)

 このように大学院修士課程修了(男性)のみが前年比マイナスで、その他はすべてプラスの値となっています。新卒の初任給はもっとも数字で比較されやすいこから、今後の学卒初任給について確実にチェックしておきましょう。


関連blog記事
2019年11月7日「経団連調査の学卒初任給 大卒は前年比4,238円増の217,981円」
https://roumu.com/archives/99289.html
2019年5月21日「東証一部上場企業の2019年度新卒初任給 大卒212,304円、高卒170,505円」
https://roumu.com/archives/52171189.html

参考リンク
厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況」
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/19/index.html

(大津章敬)