東証一部上場企業の2019年度新卒初任給 大卒212,304円、高卒170,505円
近年、深刻な求人難の中で、新卒初任給の上昇が続いています。そこで今回は労務行政研究所の「2019年度 新入社員の初任給調査」結果を見ていきたいと思います。なお、この調査は東証1部上場企業2,090社のうち、回答のあった241社を集計したものとなっています。
初任給の引き上げ状況
2014年度から初任給の引き上げ率は20%を超えていますが、2019年度についても35.7%と高い水準となっています。
学歴別決定初任給
全産業での学歴別決定初任給は以下のようになっています。
高校卒(事務・技術)一律 170,505円(前年比+1,498円)
短大卒(事務) 182,184円(前年比+1,413円)
大学卒(事務・技術)一律 212,304円(前年比+1,479円)
大学院卒修士 229,951円(前年比+1,548円)
このようにすべての区分で初任給が1,500円前後増加しており、高校卒については遂に17万円台に乗ってきています。採用を行う際、初任給が見劣りし、そもそも他社との競争にもならないというような状況の企業が少なからず見受けられます。今回の統計は東証一部上場クラスのものではありますが、着実に初任給水準は上昇していますので、自社の水準の確認をきちんと行っておきましょう。
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参考リンク
労務行政研究所「2019年度 新入社員の初任給調査」
https://www.rosei.or.jp/research/pdf/000076034.pdf
(大津章敬)
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