2006年度の企業年金収益率はプラス4.55%

 ニュースとしては少し前になってしまいますが、格付投資情報センターより「2006年度通算は4.55%に、4年連続のプラス利回り、外貨建ての寄与大」というニュースリリースが発表されました。本日はこの資料から企業年金制度の運用状況について取り上げてみることとしましょう。
2006年度第4四半期(2007年1~3月)の時間加重収益率
 厚生年金基金、企業年金基金、税制適格年金等の2006年度第4四半期(2007年1~3月)の時間加重収益率の平均は、生保一般勘定を含む資産全体でプラス1.16%(推定値)。
2006年度通算の時間加重収益率
 2006年度第1~3四半期の実績値であるプラス3.35%に、第4四半期の推定値を加味した年度通算ではプラス4.55%となり、4年連続のプラス利回り。


 この背景には外貨建て資産の大幅な伸び(外国株式17.85%、外国債券10.24%)が大きく、平均収益率を押し上げています。2006年度は国内株式の下落から始まり、大きな不安の中からのスタートでしたが、最終的には一定の運用が確保され、企業の年金担当者としては一安心といったところではないでしょうか。



関連blog記事
2007年4月12日「導入例が急増する規約型DBと企業型DC」
https://roumu.com
/archives/cat_1014521.html

2007年4月11日「平成19年度 中退共の付加退職金はゼロ」
https://roumu.com
/archives/50936186.html

2007年1月29日「企業年金の2006年10月~12月の運用はプラス3.61%」
https://roumu.com
/archives/50870862.html

2007年1月24日「2005年度の企業年金 修正総合利回りは過去最高の19.16%」
https://roumu.com
/archives/50867872.html


参考リンク
格付投資情報センター「2006年度通算は4.55%に、4年連続のプラス利回り、外貨建ての寄与大」
http://www.r-i.co.jp/jpn/news_topics/detail_pension/2007/jn0704.pdf


(大津章敬)


当社ホームページ「労務ドットコム」にもアクセスをお待ちしています。