2007年4~12月の企業年金運用は遂にマイナス1.98%へ転落

2007年4~12月の企業年金運用は遂にマイナス1.98%へ転落 株式市場の混乱が続いていますが、こうした相場の下落は企業年金の運用にも大きな影響を与えています。そこで本日は格付投資情報センターが発表した企業年金の運用状況のデータについて取り上げることとしましょう。


 厚生年金基金、企業年金基金、税制適格年金等の2007年度第3四半期(2007年10~12月)の収益率の平均はマイナス2.96%となり、年度通算(2007年4~12月)のパフォーマンスも遂にマイナス1.97%へ転落(グラフはクリックして拡大)しました。ここ数年、企業年金の運用は比較的安定していましたが、第3四半期はサブプライムローン問題やアメリカ景気の減速不安、ドル安の進行といった環境を背景に国内株式がマイナス8.64%と大きなマイナスとなり、外国株式も円ベースはマイナス4.72%と下落幅を広げました。


 サブプライムローンの拡大懸念はいまだ解消されておらず、全世界的な株安も進行している状況ですから、今後も企業年金のパフォーマンスの低下が心配されるところです。



関連blog記事
2007年12月26日「加入者数が中退共に迫る確定拠出年金の運用状況」
https://roumu.com
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2007年10月28日「企業年金の2007年7月~9月の運用はマイナス2.77%」
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2007年10月6日「企業年金連合会 2006年度の修正総合利回りは5.59%」
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2007年4月12日「導入例が急増する規約型DBと企業型DC」
https://roumu.com
/archives/50942249.html


参考リンク
格付投資情報センター「2007年度第3四半期はマイナス2.96%、年度通算もマイナスへ」
http://www.r-i.co.jp/jpn/news_topics/detail_pension/2008/jn0801.pdf


(大津章敬)


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