課長級の所定内賃金の平均額は430,600円

課長級の所定内賃金の平均額は430,600円 先日、財団法人社会経済生産性本部より2007年度の「能力・仕事別賃金実態調査」結果が発表されました。賃金統計というと、年齢や勤続、学歴などの基準で調査されたものがほとんどですが、この調査は能力等級別賃金と職種別賃金が調査対象となっている非常に珍しいもの。能力主義や成果主義、役割給などが主流になっている現在の人事管理においては、非常に有用な資料となっていますので、以下でその結果の概要を紹介したいと思います。


 この調査では資格等級数を「10等級」と仮定し、3~10等級における実在者の所定内賃金を調査しています。なお8等級以上が管理職に相当していますが、その平均額は以下の通りとなっています。



10等級 部長相当 559,600円
9等級 次長相当 491,800円
8等級 課長相当 430,600円
7等級 係長・主任相当1 344,900円
6等級 係長・主任相当2 304,000円
5等級 一般職1 255,600円
4等級 一般職2 228,700円
3等級 一般職3(大卒初任) 203,600円



 グラフは企業規模別の平均額を表していますが、これを見ると企業規模による賃金カーブの角度の差が良く分かる結果にもなっています(グラフはクリックして拡大)。



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参考リンク
社会経済生産性本部「2007年度「能力・仕事別賃金実態調査」結果概要発表」
http://activity.jpc-sed.or.jp/detail/esr/activity000861/attached.pdf


(大津章敬)


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