2008年4月~12月の度企業年金の平均収益率は△15.24%
2008年11月13日のブログ記事「金融危機と円高により危機的な状況にある企業年金の運用」では10月時点での企業年金の運用悪化の状況を企業年金連合会の発表に基づきお伝えしました。これに続き、先日、格付投資情報センターより2008年度第3四半期の運用状況が公表されました。
これによれば、厚生年金基金、企業年金基金、税制適格年金等の2008年度第3四半期(2008年10~12月)の時間加重収益率の平均は、生保一般勘定を含む資産全体でマイナス10.58%と、四半期ベースでは米同時多発テロのあった2001年度第2四半期のマイナス10.40%以来の二桁マイナスとなりました。国内外の大幅な株安に加え、急激な円高が加わり、各資産の騰落率は以下のような状態となっています。
国内株 マイナス20.89%
外国株 マイナス34.30%
外国債 マイナス11.19%
国内債 プラス2.45%
また2008年度通算(4~12月)の平均収益率は、この第3四半期の大幅マイナスが響き、上半期のマイナス5.21%から、マイナス15.24%へと急速に落ち込んでいます。企業業績の悪化が進む中、今年度末は企業年金の積立不足が大きな課題として浮上してくることは確実でしょう。
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2008年11月13日「金融危機と円高により危機的な状況にある企業年金の運用」
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参考リンク
格付投資情報センター「2008年度第3四半期マイナス10.58%、通期マイナス15.24%」
http://www.r-i.co.jp/jpn/news_topics/detail_pension/2009/jn0901.pdf
(大津章敬)
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