日本経団連の2011年大手企業賃上げ調査 第二次集計結果は5,814円(1.82%)
今年の春闘は東日本大震災の影響で大きな遅れが見られているようですが、そんな中、日本経団連の大手企業賃上げ調査の第二次集計結果(2010年4月20日現在)が発表されました。本日はこの結果について取り上げることとしましょう。
この調査は、原則として東証一部上場、従業員500人以上の主要21業種大手249社を対象に行われたもの。この第二次集計では回答が出ている企業のうち、平均金額が明らかになっている66社の集計結果となっていますが、これによれば今春の大手企業の昇給平均は総平均で5,814円(アップ率1.82%)という結果になりました。昨年の実績は5,838円(1.81%)でしたので、24円の微減となっています。なお業種別で見ると製造業平均は5,849円(1.83%)、非製造業平均は5,448円(1.69%)という結果になっています。製造業は106円のプラスとなる一方、非製造業が711円の大幅減となっています。非製造業は集計者数が4社と極端に少ないことが要因と思われますので、大きな流れとしては昨年とほぼ同水準と見るのが妥当なところではないでしょうか。
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参考リンク
日本経団連「2011年春季労使交渉・大手企業業種別回答[了承・妥結含]一覧(第2回集計:2011年4月20日)」
http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2011/031.pdf
(大津章敬)
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