担当者必見!さらに充実したパワーハラスメント対策導入マニュアル(第2版)
2016年6月30日のブログ記事「急増するいじめ・嫌がらせの相談件数 前年度から7.0%増加して66,566件」でとり上げたように、近年、職場のいじめ(パワーハラスメント)に関する問題は大きくなっています。各企業で会社の方針を公表したり、研修を実施することで特に管理職に意識を高めてもらう取組みが進められていますが、厚生労働省からは「パワーハラスメント対策導入マニュアル」(第2版)が公開されました。
この「パワーハラスメント対策導入マニュアル」は以前から公開されていましたが、今回、従業員からパワーハラスメントについて相談があった場合の対応方法を新たに盛り込み、第2版として公開したとのことです。具体的な社内相談窓口の設置と運用のポイントとしては以下の6項目が挙げられています。
相談窓口の設置
・相談窓口には内部相談窓口と外部相談窓口がある。
相談窓口(一次対応)
・秘密が守られることや不利益な取り扱いを受けないことを明確にする。
事実関係の確認
・相談者と行為者の意見が一致しない場合は、第三者に事実確認を行う。
行為者・相談者へのとるべき措置の検討
・被害の大きさ/事実確認の結果/行為者または相談者の行動や発言に問題があったと考えられる点/就業規則の規定/裁判例などを踏まえて、対応を検討する。
・パワーハラスメントがあったと明確に判断することができない場合は、行動や発言にどう問題があったのかを明確にすることで、事態の悪化を防ぐ。
行為者・相談者へのフォローアップ
・相談者・行為者の双方に対して、会社として取り組んだことを説明する。
再発防止策の検討
・予防策に継続的に取り組むことで再発防止につなげる。
このマニュアルを始めとしたパワーハラスメントに関する資料は、ポータルサイト「あかるい職場応援団」で公開されており、リニューアルされた資料「パワーハラスメント社内相談窓口の設置と運用のポイント(第2版)」は33ページに亘り作成されています。
このような資料を利用してパワーハラスメントがおきない職場作りを進めていきましょう。
↓「パワーハラスメント対策導入マニュアル(第2版)」他のダウンロードはこちらから!
https://www.no-pawahara.mhlw.go.jp/jinji/download/
関連blog記事
2016年6月30日「急増するいじめ・嫌がらせの相談件数 前年度から7.0%増加して66,566件」
https://roumu.com
/archives/52106852.html
2014年6月2日「急増するいじめ・嫌がらせの相談件数 昨年度は前年比14.6%増」
https://roumu.com
/archives/52038025.html
2013年6月4日「総合労働相談件数の相談内容は「いじめ・嫌がらせ」が「解雇」を超え、最多に」
https://roumu.com
/archives/51994912.html
参考リンク
厚生労働省「「パワーハラスメント対策導入マニュアル」(第2版)を公表します」
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000128935.html
(宮武貴美)
http://blog.livedoor.jp/miyataketakami/
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