厚生労働省から出された「ハローワークサービス憲章」
3月1日に発表された総務省の「労働力調査(基本集計)平成23年1月分(速報)」では、完全失業者数は309万人と前年同月に比べ14万人減少しており、8か月連続の減少という結果になっていますが、完全失業率(季節調整値)は4.9%とまだまだ高い水準で止まっています。このような経済情勢下、公共職業安定所による職業紹介や雇用保険などの公共雇用サービス役割はより重要なものとなっています。
厚生労働省はこのような状況を踏まえ、公共職業安定所(ハローワーク)の窓口サービスの基本方針などをまとめた「ハローワークサービス憲章」を策定し、先日、ホームページ等で公表しました。この憲章は以下のような構成になっており、ハローワークの職員が窓口サービスの基本を再確認し、利用者の多様なニーズに応えるよう、これまで以上に取り組んで、満足度の高い窓口サービスを提供していくための決意の表しているとのことです。
■ハローワークの役割
「ハローワークは仕事に対する安心をつくる場です」
■サービスの基本姿勢
「私たちは懇切・公正・迅速な対応で、ご利用の皆さまの安心と信頼を獲得します」
「私たちは、より多くの皆さまの満足と笑顔に出会うため、たゆまず努力します」
■窓口サービスの基本方針
「仕事をお探しの方の就職の可能性を広げるため、一人ひとりに最適なサービスを提供します」など10箇条
基本方針の10箇条の中には、「できるだけお待たせしないようにします。やむをえず長くお待たせするときは、待ち時間の目安のお知らせや待ち時間を活用したサービスを工夫します」というものがあり、3月下旬から4月の被保険者資格の取得・喪失が多くなる時期にスムーズな対応がされることを期待したいと思います。
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参考リンク
厚生労働省「「ハローワークサービス憲章」を策定しました」
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r985200000133p1.html
総務省統計局「労働力調査(基本集計)平成23年1月分(速報)結果」
http://www.stat.go.jp/data/roudou/sokuhou/tsuki/index.htm
(宮武貴美)
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