2007年4~2008年1月の企業年金運用はマイナス6.39%と大幅悪化

 2008年1月25日のブログ記事「2007年4~12月の企業年金運用は遂にマイナス1.98%へ転落」では、厚生年金基金、企業年金基金、税制適格年金等の2007年度第3四半期(2007年10~12月)の収益率の平均がマイナス2.96%となり、年度通算(2007年4~12月)のパフォーマンスもマイナス1.97%へ転落したというニュースをお伝えしました。本日、この実績値に2008年1月の推定値を加えた速報値が報道されましたが、それによれば2007年4~2008年1月の企業年金運用はマイナス6.39%と大幅に悪化したことが分かりました。年度末に向け運用環境の好転が見込まれなければ、2007年度の運用利回りが5年ぶりのマイナスを記録することになりそうです。


 ここ数年、企業年金の利回りについては安定した環境にありましたが、確定給付型の制度を採用している企業についてはまた厳しい環境が到来しつつあります。



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2008年1月25日「2007年4~12月の企業年金運用は遂にマイナス1.98%へ転落」
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2007年12月26日「加入者数が中退共に迫る確定拠出年金の運用状況」
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2007年10月28日「企業年金の2007年7月~9月の運用はマイナス2.77%」
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2007年10月6日「企業年金連合会 2006年度の修正総合利回りは5.59%」
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2007年4月12日「導入例が急増する規約型DBと企業型DC」
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(大津章敬)


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