新人の存在効果と効果的な新人教育のポイント

 まもなく新人が入社してきます。新入社員が入社してしばらくの間は、先輩社員が新人のお手本となるように仕事に意気込んだり、普段怠けていた報告書をきちんと提出したりといった光景がみられるようになります。また、社長や幹部らも3月までは何も言わなかったのに、規律について厳しくなったり、急に業務に関するルールを作って、あたかも昔からやっていたかのようにしたりすることもあります。いずれにしても新人が入社することが刺激となり、社員と会社の双方が仕事や服務のルールを再度認識する良い機械になっていることは間違いありません。


 さて、そんな効果もある新人の入社ですが、今回のブログ記事では新人の教育について考えてみることにしたいと思います。現場を見ると、新人教育に対する取り組みの状況はまちまちであり、中にははっきりとした教育カリキュラムがなく行き当たりばったりで研修を行っているケースやそれぞれの教育内容が関連付けられていないというケースも少なくありません。このようなケースでは、新人は内容をその消化できずに困ってしまい、更にはこの会社でやっていけるのだろうかと不安を抱いてしまいかねないでしょう。その他のケースとしては、環境や前提が変わっているにも関わらず、昔から行なっている内容を見直さず、そのまま教えているということも見られます。法改正や時代の要請などを反映せず、担当者の都合や手抜きで済まされているということもあるのではないでしょうか。


 このような状況を改善するためのポイントを以下では3点挙げてみることとします。
教育内容の明確化
 これから仕事をしていく上で、何を教えておかなければならないのかを体系化していくことが教育効果を高める上で欠かせないでしょう。併せて、講師の担当者同士が内容のすり合わせを行うため、念入りに事前打ち合わせを行なうことも求められます。
カリキュラムへの新人の意見の反映
 教育カリキュラムごとに新人の感想や今後に向けての意見を聞いていくことも重要です。研修内容について本人の理解度を確認して、事後のフォローに結びつけたり、来年の教育内容に反映させたりしていきたいものです。
講師をする社員に対する上司や会社のフォロー
 教える側の社員においても、新人は理解できたのか、自分の進め方は大丈夫なのかと不安を抱くこともあるでしょう。そのため、前年に講師をした社員や上司らが事前にアドバイスをしたり、相談役となってフォローしていくことが求められるでしょう。


 こうしたポイントを押さえることでより効果のある研修を実施していきたいものです。



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(福間みゆき)


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