2017年1月から65歳以上の新規雇用者も雇用保険の適用対象に

zu 1月となり第190回の通常国会が開かれています。様々な法案が提出され始めていますが、人事労務の分野でもいくつかの法案提出が予定されています。そのひとつである改正雇用保険法について、厚生労働省の労働政策審議会で議論されており、昨日開催された雇用均等分科会で「雇用保険法等の一部を改正する法律案要綱」が資料として配布されました。

 この資料の内容を確認すると、雇用保険法の改正として、介護休業給付金の改正(給付金率の引上げ)、雇用保険の適用対象の拡大、高年齢被保険者の給付の変更等が盛り込まれています。変更点は多く、改正法が成立したときには影響を確認しなければなりません。そのうち、「雇用保険の適用対象の拡大」については、現状、65歳に達してから新規で雇用された場合に雇用保険の被保険者にはならないものを、雇用保険の適用対象とするようになっています。この施行は2017年1月1日ということで、改正法律案が作成されているようであり、来年の1月には、すでに雇用されている65歳以上の人(雇用保険適用対象外の人)がどうなるか等、実務上の運用がどうなるか気になるところです。

 労務ドットコムでは、この改正内容も含め、引き続き改正情報に注目をしていきたいと思います。


関連blog記事
2016年1月14日「【速報】マイナンバー 雇用継続給付の取扱いが再度変更の見込み」
https://roumu.com
/archives/52094615.html

2015年12月30日「マイナンバーの取扱いも記載された雇用保険業務取扱要領 平成28年1月1日以降版が公開」
https://roumu.com
/archives/52093441.html

2015年12月25日「来年度は引き下げ見通しとなった雇用保険の保険料率」
https://roumu.com
/archives/52092883.html

2015年12月22日「雇用継続給付の申請を行う際のマイナンバー取扱い方法が変更されました」
https://roumu.com
/archives/52092602.html

2015年12月21日「雇用保険手続きにおけるマイナンバーの届出が義務化 厚労省Q&Aを改定」
https://roumu.com
/archives/52092555.html

参考リンク
厚生労働省「第168回労働政策審議会雇用均等分科会」
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000109184.html

(宮武貴美)
http://blog.livedoor.jp/miyataketakami/

当社ホームページ「労務ドットコム」にもアクセスをお待ちしています。

facebook最新情報の速報は「労務ドットコムfacebookページ」にて提供しています。いますぐ「いいね!」をクリック。
http://www.facebook.com/roumu

当ブログの記事の無断転載を固く禁じます。

facebook最新情報の速報は「労務ドットコムfacebookページ」にて提供しています。いますぐ「いいね!」」をクリック。
http://www.facebook.com/roumu