新入社員の4人に1人が「それなりの理由があれば、いつでも転職する」と回答

転職 2017年5月29日のブログ記事「新入社員の74.0%が「残業が少なく、平日でも自分の時間が持て、趣味などに時間が使える職場」を希望」では、日本生産性本部の「2017年度 新入社員 春の意識調査」の中から、残業に対する意識について取り上げました。本日は同じ調査から、新入社員の転職意識について見てみることにしましょう。

 「あなたは一つの会社に、最低でもどのくらい勤めるべきだと思いますか?」という設問に対する回答は以下のようになっています。
1年 2.0%(前年比+1.1%)
2~3年 32.7%(前年比▲1.7%)
4~5年 21.3%(前年比▲5.0%)
6年以上 17.4%(前年比▲0.2%)
転職するそれなりの理由があれば、期間は関係ない 23.8%(前年比+6.3%)
いずれでもない・わからない 2.8%(前年比▲0.5%)

 昔から「最低3年は辛抱しろ」などと言われますが、前年比で見ると、「転職するそれなりの理由があれば、期間は関係ない」がもっとも伸びており、23.8%と2番目に多い回答となっています。そして2年以上の回答はすべてマイナスという結果。この回答はその時々の就職環境と大きな相関が見られますが、昨年の超売り手市場を背景に、こうした結果となったと想像されます。

 企業の採用担当者としては相当の苦労をして確保した新入社員ですが、今後はその定着に様々な工夫が求められそうです。


関連blog記事
2017年5月29日「新入社員の74.0%が「残業が少なく、平日でも自分の時間が持て、趣味などに時間が使える職場」を希望」
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2017年3月27日「新入社員の43.4%が「業績や能力よりも年齢・経験を重視して給与が上がるシステム」を希望」
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2017年3月13日「新入社員の54.6%が「条件の良い会社があればさっさと移るほうが得だ」と考える時代」
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2017年3月10日「残業を少ない職場を希望する新入社員 過去最高の86.3%に」
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参考リンク
日本生産性本部「2017年度 新入社員 春の意識調査」
http://activity.jpc-net.jp/detail/mdd/activity001505/attached.pdf

(大津章敬)

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