内定者の不安感軽減のために求められる会社の対応

 早いもので2009年4月に入社する学卒者の採用活動がスタートを切りました。採用活動の激化に伴い、企業が学生に対して内々定を出す時期が年々早くなっており、近年では大学3年生の時点で就職先の決まることが多くあるようです。これに伴い、採用活動においては如何に自社をPRし、知ってもらうのかということに加え、内定辞退を最小限に止めるというもう一つの課題が重要になってきています。


 10月1日に内定式を行った企業も多くあるのではないかと思いますが、最近は式典だけでなく、事前に課題を出して、その発表を行うといったイベントを行うところも増加しているようです。これは会社のことを思い考えることを通じ、「この会社に就職するのだ」という意識の醸成が期待されています。また、年齢の近い若手社員との意見交流会を行うことで、気兼ねなく質問でき、漠然とした不安感を和らげるような環境を整備する企業も多く見られます。


 このように会社と内定者との交流を図る機会は、内定式や研修への参加等がありますが、これまで会社と内定者の家族がが接点をもつ機会はほとんど設定されてきませんでした。特に初めて社会人となるタイミングでは、家族もどのような会社に就職するのか、どんな仕事をするのかといったことが、とても心配になります。これを解消し、会社に対する理解を深めるため、最近は社長など会社幹部が内定者の実家を訪ね、会社の状況や仕事の内容について家族に説明するといった取り組みも見られるようです。就職に関して内定者不安を感じたとき、友人や家族に相談することが多いものです。そのため、あらかじめ家族と面談し、理解を得ていることが、内定者の不安感を和らげ内定辞退の防止に繋がることでしょう。



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参考リンク
リクナビ2009
http://rikunabi2009.yahoo.co.jp/bin/NAVG21200.cgi


(福間みゆき)


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