新入社員の約半数が「今の会社に一生勤めようと思っている」と回答

新入社員の約半数が「今の会社に一生勤めようと思っている」と回答 先日、財団法人社会経済生産性本部の第19回 2008年度 新入社員意識調査が発表されました。この調査は1990年より継続的に行っており、2008年度については、2,698通の有効回答をまとめたものになっています。


 この調査によると、転職・勤続に関して、「条件の良い会社があれば、さっさと移る方が得だ」とする回答が、1999年の43.6%をピークに多少の波はあるものの減少傾向が続き、2008年度には23.4%と過去最低になっています。一方で、2000年には20.5%であった「今の会社に一生勤めようと思っている」という回答が4年連続で上昇し、2008年度については過去最高の47.1%となりました(グラフはクリックして拡大)。


 この背景には超売り手市場の中で、就職先企業の志望順位に関して「第一志望」とする回答が、4年連続で上昇し過去最高(75.4%)となっていることが大きく関係していると想像されますが、間違いないのは学生の保守的傾向が急速に強まっていること。改めてご紹介しようと思っていますが、業績・能力主義的な人事制度を望む率が急減しており、人事管理も曲がり角に来ているような印象を受けます。調査結果全体を通じて考えると、今回の「今の会社に一生勤めようと思っている」という回答が過去最高を記録したという結果は鵜呑みにできないような気さえします。



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参考リンク
財団法人社会経済生産性本部「第19回 2008年度新入社員意識調査」
http://activity.jpc-sed.or.jp/detail/mdd/activity000859.html


(宮武貴美)


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