先日、給与計算で便利なEXCEL TIPS集を取り上げたところ、大きな反響がありました。その中に、データ入力で便利な方法を教えてください！と言うご要望が含まれていましたので、今日はこれを取り上げてみましょう。

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【質問】
　当社では、住民税の特別徴収を行っているのですが、人数が多くて給与計算ソフトに入力するのもたいへんな作業です。現在は、EXCELに入力したものをインポートしていますが、テンキー・矢印キー・Enterキーと繰り返し押すことで非常に非効率です。何か便利な方法はありませんか？その他、入力に便利な機能があれば教えてください。

【回答】
　EXCELの設定を少し変更し、入力後のセルの移動を設定することで入力がスムーズにできます。

【解説】
　EXCELの最初の設定では、セルにデータを入力した後にEnterキーを押すと、下のセルに移動するようになっています。このため、入力後に右のセルに移動させたい場合は、矢印キーを利用することになりますが、ここでオプションの機能を利用することで、入力後のセル移動を右に変更することができます。その設定方法は以下のとおりです（画像はクリックして拡大）。
メニューから[ツール]-[オプション]を選択する。
[編集]タブの[入力後にセルを移動する]の[方向]を[右]に設定し[OK]を押下する。

　以上の設定で入力後のセル移動が右にできたので、次は、7月以降分(入力したい最右端列)まできたときに、自動的に次の行の6月分(入力したい最左端列)に移動する設定を行いましょう。これを行うためには、あらかじめ入力したい範囲を選択しておくことで可能になります。
入力したい範囲（例の場合C2：D13）を選択する。
選択したままの状態で入力を始めると、1人目の[6月分](C2)[7月以降分](D2)とセルが移動後に2人目の[6月分](C3)のセルにジグザグに移動する。

【まとめ】
　この設定を行った場合、テンキーのみの利用で入力が完了することになり、非常に生産性が向上します。本当にちょっとした工夫ですが、是非利用したいものです。

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（宮武貴美）

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