今年の新入社員の就労意識に見る人事労務管理のポイント

今年の新入社員の就労意識に見る労務管理のポイント 先日、社会経済生産性本部より「平成20年度新入社員「働くことの意識」調査結果」が発表になりました。本日はその中から、今年の新入社員の就労意識についての調査結果を見ていきましょう。


 新入社員というのはいつの時代も上司の世代からは理解しがたい部分を持つ存在であり、古くは「新人類」などという言葉が流行しましたが、今年の新入社員はその新人類の世代を親に持つ「新人類ジュニア」世代になります。それだけにどのような就労意識を持っているのかは非常に興味深いところでありますが、今回の結果を見ると、非常に常識的な回答が上位を占めています。まずは回答率の上位5位までを見てみましょう(グラフはクリックして拡大)。
仕事を通じて人間関係を広げていきたい  95.9%
社会や人から感謝される仕事がしたい   94.5%
どこでも通用する専門技能を身につけたい 92.6%
これからの時代は終身雇用ではないので、会社に甘える生活はできない 82.8%
高い役職につくために、少々の苦労はしても頑張る 80.5%


 最近の若い世代はコミュニケーション能力が課題であると指摘されることが多いですが、今回の調査結果を通じて彼らの意識を見るとむしろ逆で、人間関係の構築や社会や人からの感謝を仕事に求めるという傾向が強く見られます。このように考えると、彼らの世代については、仕事の面白みや自己の専門性および人間性の成長を実感できるような環境を意識的に構築してやることによって、大きな成長を期待することができるでしょう。もっともこの世代は小中学生の頃から携帯電話やインターネットに親しんできた最初の世代でもあるため、その前の世代とはコミュニケーションについての考え方にいくらかのジェネレーションギャップがあるのは事実と思われます。よって社会に出た当初の段階で、他者とのコミュニケーションのあり方・方法論については十分に議論し、オープンなコミュニケーションができる状態を作り出したいものです。



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参考リンク
社会経済生産性本部「平成20年度新入社員「働くことの意識」調査結果」
http://activity.jpc-sed.or.jp/detail/lrw/activity000867.html


(大津章敬)


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