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日本経団連の中小企業賃上げ調査 最終集計では3,743円

日本経団連の中小企業賃上げ調査 最終集計では3,743円 本日、日本経団連より2005年春季労使交渉・中小企業業種別回答一覧(最終集計):PDFが発表されました。


 調査対象は従業員数500人未満の17業種737社。その中で回答が出ており集計可能な602社の総平均は3,743円(1.47%)となり、昨年の同データである3,576円(1.41%)と比較すると167円(0.06%)の大幅プラスとなりました。なお製造業では4,012円(1.55%)、非製造業では3,068円(1.27%)という結果になりました。


http://www.keidanren.or.jp/japanese/policy/2005/052.pdf


(大津章敬)

国民年金保険料の納付率(H17.5.31現在)は53.5%

国民年金保険料の納付率(H17.5.31現在)は53.5% 本日、社会保険庁のホームページで5月末日現在の国民年金保険料の納付率データ:pdfが発表されました。


 これによれば、納付対象月数1,763万月に対し、実際の納付月数は943万月に留まり、その納付率は53.5%となりました。これは昨年同月比でプラス0.1%という水準。なかなか改善が進んでいないという現状が明らかとなっています。こうした状況に対し、先日、「国民年金保険料収納事業に係る市場化テスト(モデル事業)の実施に関する方針:pdf」が発表されましたが、こうした取り組みがこの納付率を改善することができるでしょうか?国民皆年金制度を支える重要事項だけに、大きな成果を収めて欲しいと願っています。


(大津章敬)

退職金単行本プレビュー第5回「適格退職年金解約のスケジュール確認」

 本日は9月に発売予定の退職金単行本プレビューの5回目(最終回)です。適年コンサルの中でもっとも重要なパートの1つが生命保険会社など幹事会社との折衝およびスケジューリングになります。最近は幹事会社自身が中退共などへの切り替えの支援を行っていますが、社会保険労務士など外部の専門家がここに入ることによって、その企業にとって客観的な解決方法を提示し、最適な制度改革を行うことができると考えています。今回はその折衝のパートをご紹介しましょう。(退職年金規程の解約時按分基準の変更というテクニカルな取り扱いを行っている部分になります。)




大熊コンサル:
「それでは順番に今後の流れを確認しながら、スケジュールを確定していきましょう。適年から中退共への引継を行うためには、最終的に新日本生命様より「証明書」という書類を発行して頂き、それを添付して中退共の加入手続きを行うことになります。9月より新退職金制度を施行予定ですので、当面のゴールを9月10日に(16)の証明書受領が完了しているというところに設定したいと思います。」
生保佐藤:
「分かりました。」
大熊コンサル:
「それに向けてのスケジュールですが、まず[(1)適年解約の意思表示]は本日、この場でさせて頂いているので既に完了しています。次に[(2)中退共加入書類取り寄せ]ですが、こちらについては申請書類を事前に中退共のホームページで取り寄せておきましたので、こちらに記入をして、後ほどFAXしておいて頂けますか?」
宮田部長:
「分かりました。」
大熊コンサル:
「(3)適年解約必要書類の受領ですが、この点についてはこれまでお話していないことがありますので、ここで補足します。以前、退職金診断報告会を行った際に積立不足の金額についてお話しましたが、実はあの表(○ページ資料2参照)を詳細に見ていきますと、適格退職年金からの解約返戻金が、退職金規程の要支給額を上回る社員がいるのです。」
服部社長:
「あれだけ大きな積立不足があったにも関わらず、要支給額を上回る社員がいるのですか?」
大熊コンサル:
「ええ、例えば社員番号48番の北村さんですが、基準日現在の退職金支給額は会社都合で212,800円、自己都合で106,400円ですが、適格退職年金の解約返戻金は309,922円とこれらの金額を上回ってしまっています。これは解約時に限って発生する不都合なのですが、退職金規程と退職年金規程のちょっとしたズレに原因があります。退職年金規程を見ると、第○条に解約返戻金の分配についての定めがあり、それによれば適格退職年金を解約するときには、その解約返戻金を責任準備金に比例して配分すると規定されています。責任準備金とは、各社員に将来退職年金を支払うために現在積み立てておく必要がある金額ですが、これは退職金規程の金額と同一ではありません。そのため、特に勤続年数が短い社員について、こういった逆転現象が発生してしまうのです。」
服部社長:
「なるほど。大きな積立不足がある社員がいる一方で、逆転してしまっている社員がいるというのは望ましくはないですね。これについてはどうしようもないのでしょうか。」
大熊コンサル:
「対策はあります。ただこれは新日本生命様に相談に乗って頂く必要があります。」
生保佐藤:
「退職年金規程の変更ですね?」
大熊コンサル:
「そうです。この問題は、先ほどの退職年金規程の条文を変更することで解決されます。但し、その場合には、この規程変更に関する被保険者全員の同意をもらう必要があります。佐藤さん、この対応は可能でしょうか?」
生保佐藤:
「ええ、それほど頻繁に行われる取り扱いではありませんが、被保険者全員の同意があるのであれば、可能です。それでは本社に相談した上で、この取り扱いに必要な書式を用意させて頂きます。」
大熊コンサル:
「ありがとうございます。それでは、その書式も含め適年解約に必要な書類はいつ頃までにご用意頂けますか?」
生保佐藤:
「それでは5月末ということでいかがでしょうか。」
大熊コンサル:
「わかりました。よろしくお願いします。次は社内的なことですが、最終的には今回の退職金制度変更について、社員のみなさんからの個別同意を得たいと考えています。そのステップとして、まずは全社員に発表する前に、幹部社員への説明を行い、意見を求めたいと思いますが、近日中にみなさんが集まる場はございませんでしょうか?」
宮田部長:
「毎週月曜日の朝に管理職全員参加の経営会議を行っています。そこで説明するということでどうでしょうか。」
服部社長:「そうだな。それでは来週の月曜日の会議で説明することにしよう。」




 ということで、9月発売予定の単行本の原稿のうち、そのメインとなる小説部分を5回に亘ってご紹介しました。内容としてはこのあとももちろん続くのですが、あとは発売後、実際の書籍でお読み頂ければと思っています。この単行本については正式タイトルや発売日が決定次第、当blogやroumu.comでお伝えします。発売になりましたら、是非お手にとって頂きたいと思います。よろしくお願いいたします。

 

(大津章敬)

退職金単行本プレビュー第4回「適格退職年金解約の取り扱い検討」

 本日は9月に発売予定の退職金単行本プレビューの4回目です。ここでは適格退職年金の取り扱いについて検討しています。適年コンサルを行う際には、現在契約をしている適格退職年金の制度概要および現状を説明した上で、それを解約するのか、他の制度に移行するのかという検討を行います。





宮田部長:
「これが『適年の廃止問題』というものですね。」
大熊コンサル:
「その通りです。平成24年3月をもって、適格退職年金制度は完全に廃止されてしまうため、それまでにその契約を解約し、これまでの積立金を社員に分配するか、他の制度に移行する必要があるのです。ここは重要なポイントですので、図表を用いて解説しましょう。
■図表 適格退職年金改革 5+1の選択肢■:省略
大熊コンサル:
「適格退職年金の改革には5+1の選択肢があります。これは「他制度への移行の選択肢が5つと、その他解約という1つの選択肢がある」という意味です。これらの選択肢について順番に説明しましょう。この問題に関しては、『解約』という選択肢が原則になります。適格退職年金は原則として被保険者(加入者)の同意が必要になりますが、解約するだけであれば、比較的簡単に行うことができます。」
宮田部長:
「当社では3,000万円の積立不足があるのですが、そのような状態でも解約することができるのですか?総合型の厚生年金基金を脱退するような場合には、莫大な特別掛金を基金に支払わないと脱退できないというような話を聞いたことがあります。そのようなことはないのでしょうか?」
大熊コンサル:
「総合型の厚生年金基金から脱退する際に必要となる特別掛金は大きな問題になっていますね。最近は株価の上昇などで基金の財政も最悪な状態から脱しつつあるので、状況は変わっていますが、以前ですと基金の被保険者1人あたり100万円程度の特別掛金を支払わないと脱退できないというような例を非常に多く目にしました。御社に当てはめれば約5,000万円ですか。大変な金額です。しかし、適格退職年金解約の場合にはそのようなことはありませんので、ご心配頂く必要はありません。」
宮田部長:
「そうですか、安心しました。それでは解約した際には、これまで貯めた積立金はどうなるのですか?会社に振り込まれるのですか?」
大熊コンサル:
「いえ、会社には戻ってきません。現在の積立金を一定のルールに基づき個人単位に按分した上で、従業員のみなさんの銀行口座に保険会社から直接振り込まれるという仕組みになっています。先日、新日本生命より取り寄せていただいた解約返戻金の一覧表で見ると、もっとも金額が大きい鈴木部長で、260万円程が個人の銀行口座に振り込まれることになります。」
服部社長:
「退職もしていないのに、260万円もの金額が退職金の前渡しのような形で、本人に振り込まれる訳か。それは問題だなあ。」
大熊コンサル:
「ええ、その上、税制上は一時所得とされるため、一定以上の金額が振り込まれると、社員個人に税金が発生することもあります。こうした理由から、現実的には単純に適年を解約して、社員に分配するという選択をすることは難しいでしょう。これを機会に退職金制度自体を廃止してしまうであるとか、もしくは解約返戻金が非常に少なく、分配しても大きな影響がないような場合以外、なかなか選択し難い手段だと思います。」
服部社長:「そうですね。少なくとも当社では無理でしょう。」


(大津章敬)


退職金単行本プレビュー第1回「退職金制度診断」

 先週の日曜日、9月に発売予定の退職金単行本(タイトル未定:日本法令)の原稿が書きあがったという記事を掲載しました。本単行本では服部印刷という仮想の企業での退職金制度改定を小説形式で取り上げ、退職金制度改定を実際に行う際の検討ポイントや手順を解説しています。本日から全5回(予定)に亘り、この単行本のメインとなる小説部分をプレビューとして当blog上でご紹介したいと思います。


 それでは第1回の本日は退職金制度診断報告会の中から、適格退職年金の状態について取り上げている部分をご紹介しましょう。



大熊コンサル:
「次に退職金の支払いのために新日本生命様と契約されている適格退職年金の状況について簡単に解説します。[解説1]先日、宮田部長様にお願いし、新日本生命様から『解約返戻金予定額明細』という資料をお取り寄せ頂きました。これは、仮に今の時点で適格退職年金を解約した場合、社員のみなさん1人1人に支給される解約返戻金の金額をまとめた資料になります。今回の分析シートの中にそのデータを入力しておきましたが、まずは全体像から把握しましょう。現時点での適格退職年金の積立金は総額で58,947,172円になります。この金額は現時点のものであり、今後の掛金の払い込みや退職者への支払いなどによって、この金額は常に増減しますが、仮にこの5800万円という積立金で今後の定年退職者の支払いを行おうとすれば、この積立金は今後5年間の6人の定年退職者の退職金(58,878,700円)で完全に枯渇してしまいます。
■図表 今後5年間の定年退職金支払予想■
 平成 定年退職者 定年退職金予想額
 17年   0人        円
 18年   1人    7,934,800円
 19年   3人   31,417,600円
 20年   1人   99,236,400円
 21年   1人   10,289,900円
 合計   6人   58,878,700円


 これを聞いた服部の表情が蒼ざめた。隣に座っている宮田も同様である。
服部社長:
「5年後には枯渇?!宮田部長、どういうことなんだ?」
宮田部長:
「これまで適格退職年金については保険会社の担当者に任せ切りで、状況をほとんど把握していませんでした。こんな状況になっているとは….。しかし、この適格退職年金の契約は社員の定年退職・中途退職の別に関わらず、その全額が支給されるという内容になっていたはずですが。大熊さん、どういうことなのでしょうか?」
大熊コンサル:
「はい、これが最近良く言われる積立不足の問題です。積立不足の原因はいくつかあるのですが、もっとも大きいのが予定利率の問題です。予定利率というのは、掛金や給付額の算定の基礎となる利率ですが、御社ではこれを年5.5%と設定しています。つまり毎年5.5%の運用がなされるという前提で掛金が決まっている訳です。しかし、実際の運用利率を決算報告書で確認したところ、現在は年0.75%の運用となっていました。年5.5%で運用されるつもりが、年0.75%でしか運用できていない訳ですから、少なくともその差額部分については積立不足となってしまいます。更に、今の状態で適格退職年金を継続するとすれば、その差額は膨らみ続ける、つまり積立不足が拡大することになります。その他にも要因はあるでしょうが、この結果が積立金の少なさに繋がり、あと5年でそれが枯渇するという大きな原因になっています。」
服部社長:
「いまどき年5.5%の運用という現実離れした設定をしていること自体が問題ということですね。宮田部長、当社ではなぜこれまでこの予定利率を見直して来なかったのか?」
宮田部長:
「言われてみれば2年位前に保険会社の担当者から利率の見直しが何とかという話があったのですが、それを行うと毎月の掛金が倍くらいになるというので見送ったことがありました。」
服部社長:
「そういえば、そんな相談を受けた気がするな。事情が良く分からないままに、掛金が上がるのは困るので、据え置くように指示した覚えがある。」
大熊コンサル:
「他社もほとんど御社と同じ状況です。適格退職年金では5年毎に財政再計算といって掛金の見直しを行うのですが、その際に予定利率を変更することができます。しかし、中小企業では、掛金が大幅に増加することを嫌って、5.5%で据え置かれている事例がほとんどでしょう。御社の適格退職年金の決算報告書の貸借対照表を見ると、責任準備金、つまり将来の年金給付を賄うために現時点で必要な積立金は88,275,206円となっています。これに対し、実際に貯まっているお金が保険積立金で、その額は58,947,172円です。よってこの差額である29,328,034円が、積立不足となるのです。もっともこれは年金制度の計算上の数字ですので、退職金規程に基づく社員への債務という視点とは若干異なっています。しかしそのような細かい話はともかくとして、まず現時点では現在適格退職年金という外部積立に貯まっているお金が6,000万円弱しかないという点を押さえて頂ければ結構です。



 話としてはこの後、適年の資産状況の説明から積立不足の話に展開していくことになります。今回はこのような小説形式を採用することで、コンサルティング現場でのやり取りを再現し、実際に検討しなければならないポイントを具体的に解説しています。明日もこの続きをご紹介することとします。お楽しみに。


(大津章敬)


9月16日/17日 社労士向けスペシャルセミナー決定 山中健児弁護士+小山邦彦

 最近、社会保険労務士のみなさんから「一般企業向けのセミナーだけではなく、社労士向けのセミナーも開催して欲しい」というご要望を数多く頂いておりました。そこで以下の日程・内容でスペシャルセミナーを開催させて頂くこととなりました。詳細は来週にも発表いたしますが、多くのみなさんのご参加をお待ちしております。

 

日 時:2005年9月16日(金)および17日(土)
講 師:16日 株式会社名南経営  常務取締役 小山邦彦
      17日 石嵜信憲法律事務所 弁護士   山中健児氏
テーマ:後日発表
会 場:名南経営本館2階研修室(名古屋市熱田区)
その他:希望者については名南経営人事労務部見学会および16日夜には懇親会(もちろん私も参加予定)を予定しております。

 

 詳細は来週発表させて頂きますので、是非手帳に日程をお書き込みください。

 

(大津章敬)

女性労働力の積極的活用~ポジティブ・アクションへの取り組み~

 このblogでは、これまでにも女性労働力に着目し、これに関する法改正や国の政策の動向などについて紹介してきました。今回は、この労働力の積極的活用を考えるポジティブ・アクションについて紹介したいと思います。


 平成11年4月に男女雇用機会均等法が「男女の均等な機会及び待遇の確保を図るとともに、女性労働者の就業に関して妊娠中及び出産後の健康の確保を図る等の措置を推進することを目的」として施行されました。しかしながら、それ以降も男女差別の完全な撤廃が進められることはありませんでした。このため、厚生労働省は平成14年4月に「ポジティブ・アクションのための提言~意欲と能力のある女性が活躍できる職場づくり~」を取りまとめ、女性の能力発揮を促進するための提言として発表しました。


 ポジティブ・アクションの定義は、「固定的な性別による役割分担意識や過去の経緯から、男女労働者のあいだに事実上生じている差があるとき、それを解消しようと、企業が行う自主的かつ積極的な取組」であるとされています。もう少し分かりやすく言えば、単に女性だからという理由だけで女性を優遇するためのものではなく、これまでの慣行や固定的な性別の役割分担意識などが原因で、女性は男性よりも能力を発揮しにくい環境に置かれている場合に、こうした状況を是正するためのあらゆる取組のことを言います。この提言書には経営者、プロジェクト・チーム等推進担当者、人事担当者、職場上司、働く女性、働く男性のそれぞれの立場での取り組みの具体例が書かれていますので、もしご関心をお持ちであれば是非ご参照ください。


 今後、深刻化する労働力人口の減少を考えた場合、更なる女性労働力の活用が不可欠となってきます。厚生労働省ではポジティブ・アクションのためのワークシートを作成し、同ホームページで配布を行っています。こうしたツールも活用し、現状分析と問題点の発見を行われてはいかがでしょうか。


(宮武貴美)

ビジネスガイド「組織風土診断ソフトを作ろう(その1)」

ビジネスガイド200508 株式会社名南経営 人事労務部マネージャーの大津章敬が毎月連載しておりますビジネスガイドの8月号が発売されました。「表計算ソフトで人事・労務の仕事がラクラク教室」という24回の連載の、今月は第19回「組織風土診断ソフトを作ろう(その1)」になります。組織風土診断ソフトはroumu.comソフトコーナーでも非常に反響が大きいソフトなのですが、今回はその簡易版を作成しています。


 内容としては以下のようなシミュレーションになりますが、実務的には非常に大きな効果があるシステムですので、是非記事をお読みになり、実際に演習を行って頂きたいと思います。


①会社方針や上司、人事評価などに関する15項目のアンケートを実施し、それをソフトに入力します。
②経営者・管理職・一般社員のそれぞれについて集計し、その平均点を計算し、簡単なグラフを作成します。
③以下の2つの傾向のいずれかが見られる項目を、問題点として抽出します。
  a)全体の平均点が低い項目
  b)経営者と一般社員など、区分間の平均点の格差が大きい項目(労使で認識が異なっている項目)
④抽出された問題点について、その対策を立案し、実行します。


(大津章敬)

退職金単行本執筆完了 9月10日前後に発売の見込み

退職金単行本執筆完了 9月10日前後に発売の見込み ここ数ヶ月間、前著「強い会社を作る人事賃金制度改革」に続く単行本「手順通りにすぐにできる退職金制度改定完全実務マニュアル(仮題)」を執筆しておりましたが、本日脱稿致しました。特に問題がなければ、9月10日頃に日本法令より出版されることになりますので、その際には是非お手にとって頂ければ幸いです。


 さて、私は中堅・中小企業専門の人事コンサルタントとして、10年間で150社程度の人事制度改革を手掛けてきましたが、最近は退職金制度改定の案件が急増し、私個人だけでも2003年は16社、2004年は20社の退職金制度改定を手掛けることとなりました。またセミナーや個別相談なども含めれば、相当多くの案件について対応しておりますが、そうした場でいつも経営者のみなさんからお聞きしたのは「退職金制度や企業年金制度は日頃、あまり意識してこなかった分野であることに加え、その制度改定は非常に細かいことが多いので、非常に分かりにくい。自分自身でもいろいろな本を手にとって、勉強してみたが、どの本も専門性が高く、実際にどのように制度の見直しに着手すれば良いのか分からなかった」というお話でした。そこで私自身も書店で、退職金制度に関する様々な書籍を手にしてみまたのですが、確かに一般の経営者や実務家のみなさんが読むには複雑過ぎる、もしくは逆に内容が断片的過ぎて、それを読んだとしても、実際に制度改定の流れが分からない本が多いという感想を持ちました。そこで株式会社日本法令の飯田義久さんに相談して、執筆したのが本書になります。このような経緯から、本書は以下の3点をその基本コンセプトとし、書かれています。



1)できるだけ専門性の高い、分かりにくい内容は排除し、経営者や実務家のみなさんが実際に退職金制度改定を行う際に必要な情報に絞って、徹底的に分かりやすい内容を心掛ける。
2)私が退職金制度改定コンサルティングの現場で行っている内容を、ステップに従って、会話形式で解説することによって、退職金制度改定において検討すべき内容や、そのスケジュールが理解できる。
3)制度改定を行う際に必要なシミュレーションソフトや規程サンプルなどをCD-ROMで提供することによって、この1冊があれば退職金制度/適格退職年金制度改革を進めることができる。



 ということで今回は服部印刷という仮想の会社の退職金/適格退職年金制度改革を小説風(ほぼ前編が会話調)で執筆し、その流れや検討のポイントなどを体験できるような内容になっています。これまでにない、目新しいタイプの本になっております。近日中にその原稿の一部をこのblogで公開したいとも思っておりますので、その際は是非お読み頂ければと思います。


(大津章敬)

中小企業の賃上げ平均は3,830円~連合第6回集計

連合賃上げ集計 昨日、連合より2005春季生活闘争第6回改定集計のデータが発表されました。まず全組合対象の回答・妥結集計によれば、7月5日現在の賃金引上げ額平均は4,951円(引上げ率1.67%)となっています。昨年の実績はは4,654円でしたので、プラス297円という結果になりました。一方、中小企業の集計では従業員数99人以下の企業では3,512円(1.46%)、100人以上299人以下の企業では3,959円(1.60%)、全体では3,830円(1.56%)となっています。こちらも昨年実績では3,614円でしたので、プラス216円という結果になりました。
 
 同時に発表された夏季一時金の集計では、組合員1人当たりの加重平均で2.35ヶ月(昨年実績2.19ヶ月)、単純平均で1.94ヶ月(昨年実績1.86ヶ月)となりました。額では加重平均で714,595円(昨年実績650,626円)、単純平均で497,115円(昨年実績466,476円)とプラスの結果が出ています。


 このように見ると、賃上げ・夏季一時金共に昨年比大幅なプラスという結果になっています。全体的な企業業績の回復傾向がこうした統計からも窺い知ることができるのではないでしょうか。


(大津章敬)