「長時間労働の抑制のための自主点検表」ダウンロード開始

「長時間労働の抑制のための自主点検表」のダウンロード開始 2008年12月24日のブログ記事「改正労働基準法のパンフレット ダウンロード開始」では、平成22年4月1日に施行される改正労働基準法を取り上げましたが、今回の法改正では60時間超の時間外労働に対して50%の割増率が適用(中小企業は当分の間、猶予)される点が大きな注目を浴びていますが、過重労働の温床になりやすい特別条項付きの36協定に関する規制が強化されていることも見逃すことができません。


 時間外労働の限度基準(平成10年労働省告示第154号:限度基準告示)により、1か月に45時間を超えて時間外労働を行う場合には、あらかじめ労使で特別条項付きの36協定を締結する必要がありますが、今回の法改正では
特別条項付きの36協定では、月45時間を超える時間外労働に対する割増賃金率も定めること
の率は法定割増賃金率(25%)を超える率とするように努めること
月45時間を超える時間外労働をできる限り短くするように努めることが必要
とされています。


 この法改正に先立つ形で全国の労働基準局では、管内の労働基準監督署に特別条項付きの36協定を届け出た事業所に対し、「長時間労働の抑制のための自主点検表」を送付し、点検結果を報告させるなどの取り組みを進めています。今回、愛知労働局のホームページでこの自主点検表が公開されました(画像はクリックして拡大)。今後、過重労働の撲滅は労務管理における最重要ポイントの一つになってくことは間違いありません。改正労働基準法の施行に向け、様々な調査などが予想されますので、この自主点検表を活用し、自社の状況のチェックおよび改善を進めてみては如何でしょうか。
Downloadはこちらから
http://www2.aichi-rodo.go.jp/topics/09012701/tenkenhyou.pdf



関連blog記事
2008年12月24日「改正労働基準法のパンフレット ダウンロード開始」
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2008年12月16日「改正労働基準法に関する最初の通達が発出」
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2008年12月5日「割増率引上げを中心とした改正労働基準法成立 平成22年4月1日に施行」
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2008年10月17日「中小企業で遅れる長時間労働者に対する医師による面接指導制度の認知」
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2008年9月5日「職場で急増する職務内容や負荷、環境に関する悩み」
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2006年5月22日「改正労働安全衛生法による長時間労働者の面接指導制度」
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参考リンク
愛知労働局「長時間労働の抑制のための自主点検」にご協力下さい」
http://www2.aichi-rodo.go.jp/topics/09012701/09-01-27-1.html
愛知労働局「平成20年分「長時間労働の抑制のための自主点検」の結果について」
http://www2.aichi-rodo.go.jp/topics/08112102/08-11-21-1.html


(大津章敬)


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